仕事の悩み

仕事で泣くのはあり?なし?涙が出てしまった時の対処法

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仕事でミスをしてしまったり、うまくいかなくて悔しい思いをしたり、そんな時に思わず涙が出てしまうということもあると思います。

しかし、職場で泣くことはあまり印象が良くありません。

特に、女性が泣くことに対しては、厳しい意見がぶつけられることもあります。

なぜ仕事で泣くことは許されないのか、それでも泣いてしまった時にはどうすればいいのかということについてまとめました。

仕事で泣くのは基本的に歓迎されない、その理由

仕事で泣くのは基本的に歓迎されない、その理由

同性でも泣かれると困ってしまうことがありますが、異性からすると余計にそう感じます。

なんだか自分が悪者になっている気分になり、対処にも困るため、泣かれるのは嫌だなと感じる人が多いのです。

もっと冷静になってほしい

泣くということは、とても感情的になって興奮していると受け取られます。

会社という公共の場なので、もっと冷静になって、自分の感情を抑えて欲しいと思う人が多いのです。

日本は特に、人前で感情を出すことは嫌われがちです。

仕事中に泣くということは、感情をあらわにしていると思われ、周囲に引かれてしまうのです。

泣いても問題は解決しない

仕事でミスした時に泣いてしまい、周囲に嫌がられる理由の一つに、「泣いてどうなるの?」と思われるということがあります。

泣いてもミスが取り返せるわけでも、帳消しになるわけでもありません。

迷惑をかけられている方からすると、「泣いている暇があったらどうにかしなさい」と思ってしまうのです。

社会人としての責任感がない

泣くのは子供と思う人も多いです。

大人なら、人前で泣くべきではない、社会人としてなってないと思っている人は多いもので、いい年をして仕事中に泣くなんて半人前だと思われてしまいます。

周囲が気を使わないといけないから面倒

女性が泣いてしまうと、やはり放置はしづらいものです。

大丈夫だよと声をかけるなど、何かしら行動しないと、なんとなくこちら側が悪いことをしたような気になって、いたたまれなくなるからです。

つまり、泣くという行為は、人に気を使わせる行為であり、なんで周囲が気を使わないといけないのかと割り切れない思いになることから、歓迎されないのです。

涙は女の武器だと思われる

仕事中に女性が泣いてしまうと、「だから女は」というセリフは、口には出さないまでも、思っている人は多いでしょう。

男性が会社で泣くことはほぼないので、女性の特権を振りかざしているように感じてしまう男性が多いのです。

男女平等といいながら、涙という武器を使って不公平だと感じる人もいるようです。

人間だもの、仕事で泣くのも仕方ないという意見もあり

人間だもの、仕事で泣くのも仕方ないという意見もあり

一方で、人間なのだから、時には泣くことがあってもいいのではないか、仕方ないのではないかという意見もあります。

出てしまったものは仕方ない

涙は感情が高ぶって、我慢しても出てしまうことがあります。

泣いている本人も、仕事中に泣くことがよくないことだとわかっているのですが、どうしようもないことがあるでしょう。

我慢しても出てしまうならしょうがないじゃないかと思ってくれる人もいます。

前向きな理由で出る涙は仕方ない

涙を武器にして、周囲を味方につけようとしている「あざとい涙」は嫌われますが、

  • 頑張ったのにうまくいかなかった、悔しい
  • 自分の力の無さに腹を立てている

など、前向きな理由で思わず出てしまう涙は、それほど反感を買いません。

むしろ、よしよし、頑張ったねと応援されることもあります。

泣いた後で頑張れればいい

仮に泣いてしまったとしても、その後でその涙を跳ね返すくらいの頑張りを見せてくれれば、誰もなんとも思いません。

やはり仕事は結果が大事なので、なんとか結果に結びつけようという姿勢が見られれば、ちょっと泣いたくらいのことはすぐに忘れてもらえます。

我慢しても泣いてしまった時のリカバリー法

我慢しても泣いてしまった時のリカバリー法

我慢しても、どうしても涙が止められなかった場合、どうすればよいでしょうか。

ここは、リカバリーが非常に大事です。

一旦席を立つ

席を立つことができる状況なら、いったんその場を離れましょう。

その場でさめざめと泣いてしまうと、周囲がドン引きします。

場所を変えることは気持ちの切り替えにもなりますから、トイレなどに避難しましょう。

この時、泣いて走って部屋を出るというようなことをしないように、「失礼します」と一言断って席を立ちます。

話せないくらい涙が出てしまっているときは、一礼して退室しましょう。

さらっと謝って気持ちを切り替える

場所を変えたら、涙を拭いて深呼吸です。

まずは感情を鎮めることが大事です。

このとき、早く泣き止もうとするよりも、頭を無にして深呼吸をした方が気持ちが落ち着きます。

そして、部屋に戻ったら、「先ほどは申し訳ございませんでした」と一礼して、目の前の仕事に集中しましょう。

どうして泣いてしまったんだろうと考えることはやめます。

もう泣いてしまったという事実は取り消せないですし、どうしようもないことを考えていても、あなたにプラスになることはありません。

それよりも、この涙の分を早く取り返すためにも、仕事を頑張ろう!と気持ちを切り替えた方がいいでしょう。

大丈夫です、その分仕事を頑張って結果を出せれば、泣いたこともきっといい思い出になります。

女性は「泣く」生き物なのである

女性は「泣く」生き物なのである

仕事で泣くということに関して、女性の方が厳しい目で見られます。

  • 女性の武器を使ってる
  • 女性はすぐ泣く
  • 泣けばいいと思っている

といわれがちですが、武器を使っているわけではなく、女性はすぐに涙が出てしまう生き物なのです。

ドイツ眼科学会の調査によって、女性の方が男性よりも泣きやすいということがわかりました。

1年間に情動性の涙を流す回数

  • 女性:30〜64回
  • 男性:6〜17回

1回に泣く時間(泣き止むまでの時間)

  • 女性:約6分
  • 男性:2〜4分

涙から泣きじゃくる状態になる率

  • 女性:65%
  • 男性:6%

いかがでしょうか。

情動性の涙とは、感情の動きによって出る涙のことで、目を乾燥から保護したり、刺激を感じたりした時に出る涙とは違います。

このデータが示す通り、泣くということに関して、男性と女性にはこれだけの差があるのです。

また、泣く理由にも違いがあり、男性は恋人との別れや人に共感した時に泣くのに対し、女性は解決が困難なことに出くわした時や無力感を感じると涙が出るのです。

ということは、仕事中に、難しいことに直面した時や自分が役に立てていないという無力感を感じると、女性は我慢をしても涙が出てしまうのかもしれません。

時には泣いてもいい、そんな環境づくりも必要では?

時には泣いてもいい、そんな環境づくりも必要では?

確かに、仕事中に子供のように泣きじゃくられたら、周りにいる人も困ってしまうでしょう。

しかし、人間ですから、我慢しても涙が出てきてしまうことはあるはずです。

大事なのは、「涙の理由」ではないでしょうか。

頑張って仕事に取り組んだのに、思ったような成果が出なかったとか、自分の力のなさが悔しくて泣いているというのは、頑張った結果出てきた涙です。

そんな涙すら許されない会社でもいいのでしょうか。

自分が泣かないと決めている人はそれでもいいです。

しかし、他人が泣いてしまったときに、女だからってとか、大人のくせにとか、感情を出すことを全て否定するような環境は、果たして働きやすい環境なのでしょうか?

ある程度、感情を自由に出せる雰囲気の会社の方が、人間らしく、ストレスも溜まりにくいかもしれません。

もし自分が先輩や上司の立場にいるなら、泣いている人を抱擁するくらいの懐の深さが欲しいところです。

涙を全て否定するのではなく、時には泣いてもいいよといえるくらいの寛大な環境づくりをしていくことが、きっと良い仕事につながります。

まとめ:仕事で泣くことはなるべく控える。でも泣いてしまったらリカバリーすればOK

まとめ:仕事で泣くことはなるべく控える。でも泣いてしまったらリカバリーすればOK

会社には色々な考え方の人がいますので、泣くことを良しとしない人がいる以上は、なるべく涙を流さないようにした方が賢明でしょう。

しかし、誰だって、こみ上げてくるものを我慢しきれない時はあるものです。

わざと泣いているのでなければ、その涙の理由をわかってくれる人もいるでしょう。

もし泣いてしまっても、そのあとしっかり仕事をして、挽回すれば大丈夫です。

そして、思わず泣いてしまう人の気持ちがわかるあなたなら、後輩が泣いてしまっても、優しくできるのではないでしょうか。

いつも泣いてばかりでは困りますが、時に感情が高ぶって泣いてしまうくらいのことに、寛大な職場づくりをしたいものです。 

この記事の監修

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文

1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。

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