一緒に仕事をする人の中に、ルーズな人がいるとイライラします。
約束を守らない、平気で遅刻をするなど自分勝手な行動が多くて、本当にこの人はまともな社会人なんだろうか?と呆れることもあるでしょう。
価値観が違うと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、迷惑をかけられる方としてはたまったものではありません。
仕事に支障が出るのは困りますので、ルーズな人をなんとかしたい!と思っている人も多いでしょう。
そこで今回は、何故ルーズな人はそんなにいい加減な仕事ばかりするのか、その理由とともに、イライラするときの対処法についてお話しします。
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仕事にルーズな人がやりがちなこと
あなたの周りの迷惑な人は、こんなことをしていませんか?
ルーズな人には、このような特徴があります。
デスク周りが散らかっている
デスクが整理整頓されていて、身だしなみもビシッとしているのに、性格だけがルーズという人は、あまりいません。
性格は、デスクの上や服装にも現れるものです。
ルーズな人は、デスク周りが散らかっており、必要な書類がどこにあるかわからず、探し物にも時間がかかります。
仕事のミスが多い
人は誰しもミスをするものですが、それも限度があります。
初めてのことならいざ知らず、何度も同じようなミスを繰り返しているような場合は、本当に腹がたつでしょう。
致命的なミスではなかったとしても、注意していれば避けられたミスだとすれば、「どうしてこんなにいい加減なのか」とイライラします。
納期など約束事を守らない
- 頼んだ仕事を期日までに上げてくれない
- 会議や待ち合わせの時間に遅れる
- メールでの質問に対して返信をくれない
など、ルーズな人は約束を破るのも平気です。
相手がイラついていることなど全く意に介さず、平然としているので、こちらはさらにイラついてしまいます。
約束事を守るのは、ビジネスマナー以前に人として大切なことですが、その大切なことをどこかに置き忘れてきてしまったのでしょう。
頼んだことをその通りにやってくれない
きちんと手順まで話して、こういうものを作って欲しいと説明したにも関わらず、その通りにやってくれない人がいます。
勝手に自己流の解釈を加え、想定したものと違うものが上がってくるのです。
これでは何のために人に頼んだのかとげんなりすると思いますが、ルーズな人はそれでやったつもりになっているので、手に負えません。
自分のルールで動く
例えば遅刻をしてくるのも、言われた通りにやらないのも、すべて自分のルールを勝手に適用しているからなのです。
普通は、会議に遅刻したなら、それがたった数分であっても、迷惑をかけましたと謝るでしょう。
しかしルーズな人は、「たった5分じゃない、だって忙しかったんだから」というように、何が悪いの?という態度なので、みんなイライラしてしまいます。
本人には悪気がないからタチが悪い。ルーズな理由
考え方の価値基準が違うと言ってしまうとそれまでなのですが、ルーズな人は、他の人が腹を立てること、イライラすることでも平気なのです。
え、なんでこんなことで怒ってるの?という感じですから、迷惑をかけられた方は余計にイライラするでしょう。
どうにかなるさと思っている
ルーズな人は、そんな小さなこと気にしなくたって大丈夫でしょ?となぜか根拠のない、楽観的な考え方をする人が多いです。
どうにかなるのは周囲の人が必死に動いた結果であることも多く、迷惑をかけた本人がなんとも思っていないのは、本当に腹が立つものです。
自分が迷惑をかけているという意識が全くありません。
悪いと思っていないから反省しない
ルーズな人は、自分のしたことを悪いとは思っていないのです。
悪いことだと思えば、もう二度としないようにしようと反省もしますし、改善策を考えるでしょう。
しかし、遅刻することも、納期を守らないことも、対して悪いことだとは思っていませんので、何度も同じことを繰り返すわけです。
自分に甘く他人に厳しい
そして、最もタチの悪い特徴が、自分のことは棚に上げて他人は責める、という人です。
自分がミスをしても謝らないのに、人がミスをした時には、平気で責めてきます。
周りの人にしてみれば、「どの口が言ってるの?」という思いでしょうが、そんな空気も読めませんので、いつまでたっても人から信頼されないのです。
どうすれば仕事にルーズな人にイライラしなくなるか
いつも迷惑をかけられている人は、少しでもイライラしないために、次のようなことを試してみてください。
自分とは違う生き物だと思うこと
イライラしないためのコツは、「この人は、自分とは違う星の人だ」と思うことです。
例えば、相手が海外の人だったら、日本人の常識が通じなくても、そういうものかと思ってあまり腹は立たないのではないでしょうか?
日本人=自分と同じ常識を持っているはず、と思うと、そうでなかった時にイライラしますので、そもそも違う生き物だと思うようにすることをおすすめします。
納期や時間を前倒しで伝える
「会議は10時からです」といえば、普通の人は10時より少し前に準備するものですが、ルーズな人にそれは通じません。
ですから、あえて早い時間を伝えましょう。
30分前くらいの時間を伝えて、ちょうどいいかもしれません。
特に、大事な商談の待ち合わせなど、絶対に遅刻できないという時には、1時間くらい前の時間を伝えておくと良いです。
少しでも、遅れるリスクを減らす工夫です。
チェックリストを作って説明する
ルーズな人には、口頭で言ってもわかりませんし、最悪「聞いてない」ということを平気で言いますから、面倒ですが、指示は全て書面で渡しましょう。
チェックリストのようにして、やってほしいことを箇条書きにしておくと、どこまでやっているのかがわかりやすくなります。
大の大人を相手にしているのに、と思わないことです。
違う星の人なのですから、日本語がよくわからないんだ、というくらいに思っていてちょうどいいです。
事細かに指示を書いておけば、言い逃れができなくなるでしょう。
小学生に説明するつもりで、指示の文書を作り、その通りにやるよう伝えてみてください。
そのルーズさがどれほどの迷惑行為か、説明する
ルーズな人は、自分が迷惑をかけているという自覚がありませんので、一度ゆっくりと説明する機会を設けるのも良いでしょう。
例えば、会議の開始に遅れてくることの弊害を説明します。
会議の開始が遅れれば、その分後ろに伸びる可能性があるわけで、出席者はもちろんのこと、出席者が戻ってくるのを待っている人にも迷惑をかけることになります。
もし自分が、誰かに用事があって、その人が戻ってこないと仕事の話が進まないのに、会議が伸びているからと言って戻ってこなかったら、どれほど迷惑なことなのか。
会議が伸びている理由が、ルーズな人が開始時間にこなかったからという理由だったら、自分のやっていることが人を困らせるのだということが、わかるのではないでしょうか?
評価は上がらないし給料も上がらないことを説明する
このままの仕事ぶりを続けていくと、将来の自分の待遇にも影響が出る可能性があることも説明してあげましょう。
仕事の評価は、結果さえ出していればいいというものではないはずです。
個人の結果はもちろんのこと、年齢が上がるにつれて、後輩・部下の指導も仕事に入ってくるでしょう。
今のルーズな仕事ぶりでは、人に信頼されず、評価も上がりません。
したがって、管理職に就くことは難しく、給料も上がる見込みはないでしょう。
それでいいのか、一度よく考えてもらうと、少し姿勢が改まる可能性はあります。
まとめ:自分と他人は違うと思えばイライラしない!
ルーズな人はどうすればちゃんと仕事をするのだろうか?と頭を悩ますのは、時間の無駄です。
違う星の住人ほど考え方が違うので、あなたが「こうするべき」と思っても、その通りには動いてくれません。
違う常識を持っているので、あなたができることは、ルーズな人がルーズなままでも自分に降りかかるトラブルをできるだけ防ぐこと、そして「今のままではダメだと思うよ」と伝えることだけです。
自分ができることをやったなら、あとは放っておく、くらいの気持ちでいれば、イライラしないで済むでしょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。