仕事をしていると、スランプに直面することってありますよね。
何をやってもうまくいかない、今まで出来ていたことが出来ない、やる気が出ない、など辛くて苦しいスランプの時期は、早く抜け出したいかと思います。
このまま仕事を続けることに心が折れそうな時は、そもそもスランプとはどういう状況なのか理解し、抜け出すための希望の光を見つけることが重要です。
この記事では、スランプについて説明し、克服する方法をご紹介していきます。
Contents
スランプとはどういう状況か
スランプと一口に言っても、それがどのようなものかは人それぞれ違います。
スランプの状況は多様なものではありますが、大きく3つに分けることが出来ます。
以下がその3つです。
自分が課したラインを超えられない
自分で自分に課している、「ここは越えよう」というラインを超えられない状態が続くと、人は「スランプ」だと感じるようになります。
自分で課しているラインや目標などなく、ただなんとなく仕事をやっている人には、スランプは訪れません。
成長したい、成長を維持したいという気持ちから、スランプが起きるのです。
あなたがスランプ状態に陥ったのは、あなたが頑張っている証拠とも言えるのです。
勘が狂っている
勘が狂って、いつも出来ていたことが出来なくなる、失敗が続くというのもスランプの典型的な状況です。
1で説明したのが「成長できない」というスランプだとしたら、こちらは「退化したかも」というスランプなので、この状況に陥るとより焦るでしょう。
これがなぜ起きるのかは次の「なぜスランプに陥る?」の項目で説明しますね。
モチベーションが低下している
「やる気が出ない」「前みたいに頑張れない」といった、モチベーションの低下もスランプです。
急に頑張る気力がなくなり、今まで何も思わず普通にしていた作業を億劫に感じるようになるのは辛いことです。
1か2のスランプが起こり、次第に仕事のやる気が出なくなり、3のスランプに突入、スランプが長期化するケースも珍しくはありません。
仕事でスランプに陥るのはなぜ?
自分が設定したラインを超えられない、モチベーションが出ない、というようなスランプは、どのような原因で引き起こされるのかをご紹介します。
ある程度の成長レベルに達した
「成長できなくなった」と感じるのは、あなたがそれまでに一定レベルまで成長したからです。
仕事をし始めた時は、成長の連続です。
最初の最初は経験値も知識も0の状態ですから、一つ覚え経験するごとに、新しい成長があります。
しかし、一定レベルに達すると、新しい経験をしたからと言って知識レベルや経験レベルが倍になることはないので、本人としては急に成長できなくなったように感じるのです。
疲れている
疲れていると、「成長できない」「普段出来る事もできない」「やる気も出ない」と全てのスランプを引き寄せてしまいます。
他に原因がある時も、スランプについて悩みすぎて心理的に疲れ、その疲れが上手くいかない原因になる場合もあります。
自分が疲れていることに無自覚な人も多いので、スランプに陥った時は心身共に自分が疲れているのでは?と自分に問いかけて、自分を労わるきっかけにしてみてください。
周りから過度に期待されている
周りからの期待を感じ取っている時も、スランプに陥りがちです。
周りの人のことは考えず、いつも通りの自分で居られればいいのですが、人間は常に周囲の影響を受けてしまいます。
今までより責任ある仕事を任された時や、これからの期待を託された時に、今まで通り仕事をこなすというのは難しく、気張ってしまってスランプが起こるのです。
自分に過度に期待している
自分自身に対し過度に期待している場合も、自分が課したラインを超えられないスランプが起きます。
人には調子のいい時、不調な時があります。
上がり下がりを繰り返しながら、長い目で見れば成長しているという場合がほとんどです。
しかし、自分で自分に期待しすぎている時は、不調な自分、思っているほど成長しなかった自分を受け入れられないので、思い描いた結果が出ないことをスランプだと感じるのです。
大量のインプットをしたから
勘が狂って普段出来ていたことが出来なくなる原因は、大量のインプットによることが多いです。
脳が情報を処理しきれていない、脳に情報が完全に定着していない、などの理由で勘が狂うのです。
勘が狂っている一時期は苦しみますが、脳が慣れてきたら自然と普段の勘を取り戻すことがほとんどです。
スランプになる前より、知識や情報は増えているので、スランプの後のあなたは成長しているはずです。
仕事のスランプから抜け出す方法
実際に、辛いスランプを抜け出すには、どのような行動をしたらよいでしょうか。
休暇をとる
疲れていていいことはありません。
疲れがスランプの直接的な原因である場合も、そうではない場合も、とにかく一度ゆっくり休むことは、スランプ状態のあなたを助けてくれるでしょう。
仕事を休んで家にいると罪悪感を感じる人は、旅行に行くことをお勧めします。
まとまった休暇が取れない時は、マッサージに行ったり、湯船に浸かるだけでもリフレッシュできますよ。
ボーッとする
何も考えず、ボーッとする時間は大事です。
あなたが何も考えていない間、脳は無意識の部分にエネルギーを注ぐことができます。
脳は無意識で、あなたの思ったことや得た情報を常に整理しているのです。
結果、ボーッとしていたらスランプを抜け出すアイデアが生まれたり、思考を切り替えられるようになることがあります。
出来たことに目を向ける
グングン成長していた過去の自分と比べ、今の自分が成長していないように思えても、よく観察すると実は少しずつ成長していることが多いです。
1日の終わりにその日自分が出来たことを、思い返す時間を作りましょう。
「今日はチーム全員とコミュニケーションを取れた」「前回よりいい資料が作れた」「遅刻しなかった」など何でも良いので、自分が出来ていることにちゃんと目を向けてください。
信頼できる人のアドバイスに従う
自分のやり方だけで克服しようとせず、信頼できる人に「何が良くないか」「どうしてみるといいのか」のアドバイスをもらい、素直に従ってみてください。
スランプ状態の時は、自分を客観視出来ていないことが多いので、他人からの意見は貴重です。
もしアドバイスに従って上手くいかない場合は、また自分のやり方に戻せば良いのですから、深く考えず、まずは信頼できる誰かに相談してみましょう。
洞察力を鍛える
洞察力と仕事のスランプは関係なく思えるかもしれませんが、実は洞察力はスランプを切り抜けるために必要不可欠な力です。
洞察力を鍛えれば、仕事から私生活のヒントを得ることができ、私生活や趣味から仕事のヒントを得ることができます。
「偉人がどうスランプを切り抜けたか」というエピソードは決まって「仕事とは関係ないことをしている時に解決方法が浮かんだ」というものばかりです。
仕事でも仕事以外でも周りを良く観察し、分析する癖をつけることでスランプに陥った時に解決の糸口を見つけやすくなるのです。
まとめ
スランプとは大きく3つに分けると
- 自分が課したラインを超えられない
- 勘が狂っている
- モチベーションが低下している
という状態です。
スランプに陥る原因は様々ですが、疲れていたり、周りの期待に応えようとしていたり、と自分が頑張った結果、陥ることが多いのです。
スランプから抜け出すには、まずよく休んだ上で、この記事でご紹介したスランプから抜け出す方法を試してみてください。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。