仕事に行かなきゃ行けないと思いつつ、気持ちとは裏腹に体が動かないとか、仕事に行こうと思うだけで気分が悪くなるとか、仕事に行けないという思いで苦しんでいる人へ、伝えたいことがあります。
それは、あなたの心が「これ以上無理しないで!」と送ってきているサインです。
このサインを、無視してはいけません。
体を壊してしまったら、やりたいこともできなくなります。
そうなる前に、元気を取り戻して欲しいのです。
我慢は美徳ではありません。
自分の心の声をしっかり聞いてください。
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仕事に行けない「出社困難症」
仕事に行きたくないなあと思うことは誰でもありますが、それでもなんとか出社はするものでしょう。
しかし、仕事に行こうとすると、様々な症状が出て動けない、そんな状態になってしまうことを「出社困難症」と呼びます。
- 動悸がする
- 呼吸困難で苦しい
- 腹痛や吐き気
- 頭痛
- 微熱がある
- 不安感で動けない
- 朝、起き上がれない
- 仕事だけでなく、趣味にもやる気がわかない
このような症状が出ていませんか?
もし出ているなら、すぐに心療内科を受診して欲しいのです。
特に、やる気がわかない=無気力になっている状態は要注意です。
放っておけばうつ病になって、本当に仕事ができなくなってしまうかもしれません。
そうなる前に、自分の心を救ってあげてください。
仕事に行けないと思ったら甘えてもいい
要領のいい人だったら、「会社行くのやだなあ、休んじゃおうかなあ」と思って、適当な嘘をついて休むこともできると思います。
しかし、真面目で責任感が強く、嘘がつけない人ほど、「仕事行かなくちゃ。頑張らなくちゃ。」と自分を追い込んでしまいがちです。
しかし、朝起きて「仕事に行けない」と思うほど心と体が疲れているのですから、十分頑張ったのではないでしょうか?
この程度のことで仕事に行けないなんて、社会人として甘えていると思うかもしれませんが、こんな時くらい甘えても良いと思います。
体調に変化が出ているなら甘くみてはいけない
仕事が大好きな人でも、時には疲れを感じますし、もっと寝ていたいなと思うことはあるのです。
しかし、体調不良を感じるほどではありません。
面倒臭いけど、会社に行ってしまえばいつも通り仕事をするのです。
しかし、出社困難症になると、具体的に体に症状が出てくることから、家から出ること自体が本当に辛くなります。
仕事を休んでしまえば、罪悪感からさらに症状が悪化することもあります。
仕事に行けないほど辛いのは、あなたが甘いわけでも、だらしないのでもありません。
症状が出たばかりなら、まだ間に合います。
単なる疲れと見過ごさないでください。
うつ病の入り口にいるのだと思って、すぐに病院へ行きましょう。
一度その場を離れて自分を取り戻すことが大事!
体調不良くらいで仕事を休むなんて、という間違った風潮が残っている会社もありますが、健康ほど大切なものはありません。
仕事に行けないほどの辛い症状が出ているのは、その生活を続けてはいけないということ。
いったん離れなくてはなりません。
逃げてもいいんです。
行きたくないという気持ちに正直になることが大切です。
自分が休むと人に迷惑をかけるという考えを捨てて!
でも、仕事を休んだら、周囲に迷惑をかけてしまうと思って、休めない人がいます。
その考えを、どうか捨ててください。
大丈夫、一人が数日休んだくらいで、会社は潰れないようになっています。
確かに、自分が休んだ時に、誰かに何かを肩代わりしてもらうことはあるかもしれません。
しかしそれは、お互い様ではないでしょうか?
誰かが体調不良で休んだら、あなたはきっと手伝うと思います。
困った時は助け合えばいいのですから、自分を追い詰めないようにしてください。
仕事に行けないと思った時にやってほしいこと
どうしても仕事に行けない。
そんな気持ちになっている時には、絶対に無理をしないで、一度立ち止まって欲しいです。
ここで無理をして仕事に行こうとすると、本当に心身ともに壊れてしまう可能性があるからです。
大事なことなので、もう一度いいますが、仕事に行けないと思ったら一度立ち止まりましょう。
勇気を出して休みを取ろう
大事なことなので、これも繰り返しますが、体調が悪くて仕事を休むことは甘えではありません。
むしろ、自己の健康管理のために必要なことです。
疲れていると、正常な判断ができなくなってしまいます。
仕事に行けないのは自分が悪いと思い込んで、さらに無理をする可能性もあるので、一度休んで元気を取り戻して欲しいのです。
ここは、「休んで気力と体力を回復させることが仕事」と割り切りましょう。
健康的な生活に戻してみよう
残業続きで、食生活も乱れている人は、食事の面を見直すことがとても大切です。
カップ麺や菓子パンで食事を済ませていませんか?
栄養が不足していると、体も十分に回復できません。
最近は、コンビニでも和食のおかずが充実しています。
ご飯と味噌汁、それに焼き魚、煮物など「定食メニュー」を意識して食べてみてください。
また、デスクワーク中心の仕事をしていると、運動不足になりがちです。
例えば、家で歯を磨く時にかかとの上げ下ろしをするとか、毎日10回でもいいからスクワットをするとか、時間がなくても簡単にできる運動があります。
たくさんやらなくてもいいので、ちょっと体を動かそうという意識を持ってみてください。
何がそんなに嫌なのか、自分で解決できることはあるか考える
仕事に行けないと思うほど、会社が嫌なのはなぜでしょうか?
いくつでもいいので、仕事に行きたくないと思う理由を書き出してみてください。
書き出したら、
- 自分自身で解決できること
- 職場の環境など、自分一人ではどうしようもないこと
この2つに分けてみましょう。
例えば、仕事でミスが多く、怒られてばかりなので仕事に行きたくなくなってしまった場合。
これは、ミスを減らす努力によって、解決できそうです。
また、上司と合わない、上司が苦手という場合でも、自分から歩み寄れる余地はきっとあるはず。
しかし、仕事の量に対して圧倒的に人員が足りないなど、労働環境についての問題は、自分一人ではどうしようもないことがあります。
そんな時は、上司に相談するなどの対策が必要です。
職場の環境改善は上司に相談する
仕事の効率化に取り組み、できるだけ無駄を省こうと努力をしても、残業が全く減らないという場合、人員を増やしてもらうか、根本的な仕事の見直しが必要です。
こういった、労働環境に関することは、上司や人事担当と話をしなくてはなりません。
心が疲れているときに、上司と話をすることはとてもエネルギーを要すると思います。
ですので、まずは同じ思いを共有している人がいないか、同僚にも相談してみましょう。
みんなが辛いと思っているなら、話もしやすくなると思います。
もし、上司が話を聞いてくれないなら、さらにその上の人や人事部に相談しましょう。
それでも全く環境が改善されないならば、そろそろ違う会社を探す時なのかもしれません。
まとめ:仕事に行けないと思うのは心からのSOS!
仕事に行けないと思うほど、辛くなっているなら、どうか休んで気力と体力を取り戻してください。
休むことは、甘えではありません。
普段の自分を取り戻すための、大切な休養です。
今はまだ、仕事に行けないと思っているだけで、本当に行けなくなったわけではありません。
今なら間に合いますので、しっかり休んで健康を取り戻しましょう!
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。