あなたの職場に、仕事はできるのだけれど、雰囲気が怖くて近寄りがたいという人はいませんか?
仕事ができる人とは仲良く出来た方がいいでしょうし、教わることもたくさんあるでしょう。
しかし怖いと感じてしまい、なんだか話しかけづらい。
部署が違えば話をしなくても構いませんが、同僚や上司となると、話をしないわけにもいきません。
そんな時はどうすればいいか、仕事できる人が怖いと感じている人に気後れせずに話ができるようになる方法について、お話ししましょう。
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仕事ができる人に対して周囲の人が持っているイメージ
なんでもてきぱきとこなして、ミスも少なく、結果を出し続けている人、そんなイメージを持っていませんか?
決断も早いし、頭もいい。
うらやましいなと思う反面、いつも忙しそうで大変なのではないかという気もします。
また、
- 仕事に厳しい
- 冷たい感じがする
- いつもはっきりした物言いで、指摘の仕方がきつい
などと感じることもあると思います。
このように、どちらかというとネガティブなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
一度ネガティブに感じてしまうと、仕事ができる人に対して苦手意識を持ってしまい、その人と話すことも怖いと感じてしまいます。
仕事ができる人が怖いと感じる理由
仕事ができる人と接して、なぜ「怖い」と感じてしまうのか、その苦手意識のもとになっているものはどのようなことなのか、怖いと感じる原因について考えてみます。
自分にも同じレベルを求められるから
仕事ができる人は、結果を出すために、合理的な考え方をしている人が多いです。
- この仕事の目的は何か
- 最も重要なことは何か
- どうやって進めていくことが目的達成への最短距離か
- 想定外の出来事が起きたらどうするか
など、仕事に手をつける前に考えます。
また、いくつもの仕事を同時にしていることが多いので、優先順位も考えながら仕事を進めています。
誰にでもできることではないのですが、その人と同じレベルを求められてしまうと、少し辛いです。
言われていることはわかるけど、そんなことできないと思う人にとっては、自分に高いレベルの仕事を求めてくる人が怖いと感じるのです。
はっきり意見を言われると萎縮してしまうから
仕事ができる人は、誰に対しても臆せず、物事をはっきり言う人が多いです。
上司にもはっきりと意見を言いますので、同僚や後輩ならなおさらです。
言われた方としては、それが真っ当な意見だということはわかっていても、ちょっとキツく感じることがあります。
こんなことを聞いたら馬鹿にされないかと緊張してしまうから
仕事ができる人はいつも忙しそうにしているので、話しかけるのにも躊躇してしまうことがあるでしょう。
わからないことがあって聞きたいと思っても、「忙しいのに、そんな初歩的なことを聞いてくるのか」と思われたたらどうしようと、不安になることもあります。
邪魔したら申し訳ないし、つまらないことを聞くなと思われたくないし、そんなことを考えると緊張してしまい、話しかけるタイミングを失ってしまいます。
その話しかけづらさが、怖いというイメージにつながっているのでしょう。
頭が良すぎて、言っていることについていけないから
人は、わからないものに対して、恐れを抱きます。
仕事ができる人の視点と、そうでない人の視点には、どうしてもズレがあります。
できる人の視点で説明されても、凡人にはわからないことも多く、「この人の言ってること、難しくてわからない」と思ってしまうと、話をされた側には「怖い人」というイメージが出来上がってしまいます。
できる人からすると、「こうしたほうが効率的なのに、どうしてわからないんだ!」とイライラしますので、それが表情や態度に出ていると、余計に怖く感じます。
仕事ができる人と気兼ねなく接することができるようになるには?
話しかけにくい、冷たい印象の仕事ができる人に、心置きなく話せるようになるにはどうしたら良いのでしょうか?
仕事をスムーズに進めるうえでは、話しかけないわけにはいきません。
怖いという思いをなくして、話しかけられるようにするには、自分が持っているイメージを少しずつ変えていく必要があります。
意外と、自分だけの思い込みだということもあるので、先入観を一度脇に置いて、ネガティブなイメージを忘れてみることも大切です。
報連相の技術を磨く!
先ほどもお話しした通り、仕事ができる人は常に仕事の優先順位を考えて、合理的に仕事をしようとしています。
つまり、時間をとても大切にしているのです。
最小限の時間と労力で最大限の結果を出すにはどうすればいいか、ということを考えていますので、無駄なことを嫌う傾向があるということを理解しましょう。
- 仕事ができる人は時間を大事にしていることを知る
- 結論を先に言う
- 簡潔に話す練習をする
このようなことを心がけてみてください。
急には難しいと思いますが、時間を無駄にしない工夫をすることは、仕事ができる人と仲良くなれるだけでなく、自分にとってもプラスになるはずです。
厳しい=自分への批判と捉えないこと
仕事ができる人は、指摘も的確なので、それが時にはグサッと心に刺さることもあるでしょう。
あなたを否定しているわけではなく、その仕事に対して「もっとこうしたほうがいいよ」指摘をしているだけなのですが、もっと柔らかい言い方をしてくれてもいいのに、と感じます。
そんな時は、「私を傷つけるつもりで言っているのではない」と自分に言い聞かせてみてください。
実際、そんな意思はないのです。
ただ、端的に伝えようとする姿勢が、厳しく感じられてしまうというだけのことです。
できる人に仕事を教えてもらえてありがたいと思えばいい
仕事ができる人が自分に注意してくれたり、仕事について鋭い指摘をしてくれるということは、それだけ見込みがあるということだ、と思うようにしてみてはいかがでしょうか?
仕事ができる人が「こうしたほうがいい」というなら、それは貴重なアドバイスをもらえたということです。
大人になる程、自分に注意してくれる人や、丁寧に仕事を教えてくれる人は少なくなるのです。
そんな時に、色々と指摘してくれる人がいるということは、ある意味ありがたいことなので、そんなありがたい人は、大事にするに限ります。
仕事ができる人にも実は色々な悩みがある
いくら仕事ができるからといって、ミスをしないわけではないですし、できないことだって当然あるわけです。
仕事ができるという評価をされているからこその悩みもあると思います。
仕事ができる人は、できない人を見て、「なんでこれができないの?」と思いがちです。
自分がささっとできてしまうため、こんな簡単なことがなぜできないのか、なぜこんなことで苦労しているのか、できない人の気持ちに寄り添う、共感するということができません。
共感が足りずに、人に「こうすべき」という正論を押し付けてしまいがちで、そうすると、チーム内がギスギスしたり、仕事がスムーズに進まなくなったりすることもあります。
それはある意味、仕事ができる人のウイークポイントですから、もしかしたら本人もそれに気づいていて、もっとみんなと仲良くなりたいと思っているかもしれません。
仕事が一段落してそうな頃合いを見計らって、話しかけてみてください。
一度腹を割って話をしてみたら、ああ、仕事ができる人も私たちと同じなんだなと思えるようになるかもしません。
周囲に怖がられているとしても、決して人と話すのが嫌いなわけではなく、効率第一で仕事をしているのに、魔が悪い時に話しかけるから、イラッとされるだけです。
打ち解けてくれば、怖いというイメージも徐々に薄れていくことでしょう。
まとめ:仕事ができる人へのイメージを変えればいい仲間になれる
仕事ができる人は、周囲の人とは違う視点を持って動いていることもあり、理解されにくい部分があります。
また、自分ができるレベルのことを、つい周囲にも要求してしまいがちなので、怖いと思われてしまいますが、それは仕事の効率を第一に考えているからこそ。
しかし、仕事ができる人にも悩みはありますし、多かれ少なかれ、みんな悩みを抱えていると思ったら、仕事ができる人が怖いというイメージが薄れ、もう少し身近に感じられないでしょうか?
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。