朝起きられなくて辛い、だるくて仕事をしていても辛い、しかし原因がよくわからないと悩んでいる人は、もしかしたら自律神経失調症かもしれません。
症状が多岐にわたり、原因もはっきりわからない場合もあるので、このくらい大丈夫と素人判断をして無理をしないことが大切です。
そこで、自律神経失調症かなと思った時の対処法から、自律神経失調症でも自分らしく仕事を続けていく方法について、お話しします。
決して無理をしないことが大切です。
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これって、自律神経失調症?気になる症状
喉が痛いとか熱が出れば「風邪かな」と思って薬を飲んだり、胃が痛いなどわかりやすい症状があれば、何か病気かなと思って病院へ行くでしょう。
しかし、そのような明らかな症状がないのにどこか体調が悪い。
そんな状態が続いているなら、自律神経失調症かのかもしれません。
症状は一つではなく、心や体、様々なところに出てきますので、判断するのが難しい病気です。
自律神経失調症という病名はないのですが、検査をしても特に異常がなく、しかし体の不調を訴えている場合に、自律神経失調症という名前がつきます。
病名ではなく、「診断名」ということです。
こんなことはありませんか?心と体の症状
自律神経失調症の症状には以下のようなものがあります。
当てはまるものはありますか?
◆体の症状
- めまい、頭痛
- 微熱
- だるさ、倦怠感
- 食欲不振
- 動悸、息切れ
- 吐き気
- 頻尿
- 腹痛
- 生理痛、PMS
- 蕁麻疹
- 手足の冷え
◆心の症状
- 不安感、気持ちが落ち込む
- 好きなことでもやる気が出ない
- イライラする
- 悲しくなる
- 緊張する
毎日同じように症状が出るわけではなく、程度も違えば、日によっていくつか重なることもあります。
一つ一つはそれほど重い症状ではなくても、このような症状が続いていると、徐々に日常生活にも支障をきたしてしまうことがあります。
疲れが溜まっていませんか?自律神経失調症の原因
これらの症状を引き起こす原因はいくつかありますが、以下のものが大きいとされています。
- ストレス
- 疲労、睡眠不足
- 生活習慣
- 性格、気質
- ホルモンバランスの乱れ
自律神経は臓器の働きなどを司っていますが、自分の意思でコントロールすることはできません。
ストレスや疲労によって自律神経のバランスが乱れてしまうことで、体に様々な不調が出てしまうのです。
まずは病院へ行こう!
自分でも原因のわからない体調不良が続く場合には、病院へ行きましょう。
何科を受診すればいいか迷うところですが、まずは本当に体のどこか異常がないのかをみてもらわなくてはいけないので、胃が痛い時には内科など、症状に応じた科を受診することです。
分からないときは病院に問い合わせて、このような症状ですが何科を受診すればいいですかと聞けば、案内をしてくれます。
その上で、どこにも異常がないとなった場合に、心療内科などを受診することになるでしょう。
自律神経失調症と診断されたら仕事はどうするか
体調がすぐれない日が続くと、今の仕事を続けていけるか?と不安になると思います。
病院で自律神経失調症だと診断されたら、症状が悪化しないうちに、仕事の調整も早めに行うことが大切です。
早めに会社に報告する
自律神経失調症だと診断されたら、早めに会社に報告をしましょう。
辛い時に休みを取りやすくするためです。
何も報告をしていないと、休んでばかりだと思われてしまう可能性もあるので、治療が必要な状態だということをわかってもらうためにも、報告をしたほうがいいでしょう。
会社に休職制度があれば一定期間休んで、しっかりと休養をとり、心と体を回復させる必要もあります。
そのためにも会社のサポートは不可欠ですので、早めに報告することをおすすめします。
上司とよく相談する
自分の仕事の量を調整してもらうためにも、上司との相談は不可欠です。
場合によっては仕事を減らすだけでなく、異動することも必要だからです。
もし症状がそれほど重くない場合には、残業をなくしてもらったり、時短勤務にしてもらうことで回復に向かうこともあります。
様子を見ながら仕事を進め、その仕事量で大丈夫となれば、計画的に仕事を元に戻していくことも可能です。
必要な配慮をしてもらうには、治療が必要な病気であることを理解してもらうことが不可欠であり、そのためにも上司とはよく話し合うことが大切です。
今後の治療方針なども伝え、理解を得るようにしてください。
症状が悪化する前に無理せず休むこと
自律神経失調症は、無理をするとうつ病などさらに重い症状に移行する可能性もあります。
適切な治療を受けながら仕事を続けていくためにも、症状が軽い段階で一旦休養するというのはとても大切なことなのです。
決して無理をしてはいけません。
このくらいなら出勤できると無理をしても、悪化してしまったら後で自分が困ります。
有給を使うか、もしくはしっかり一定期間休業しましょう。
健康保険に加入していれば、休業している間の補償として、傷病手当金を受給できます。
自律神経失調症でも仕事を続けたい!自分らしく働く方法
自律神経失調症と診断されてしまったけれど、今の仕事をずっと続けていきたい、今の会社で働き続けたいと思うならば、症状を改善すると同時に、再びならないようにする必要があります。
生活習慣を見直し、自律神経失調症の原因と思われるものを、自分で取り除くことが大切です。
ストレスを溜め込まないようにすること
自律神経失調症の大きな要因として、ストレスが挙げられます。
しかし、社会人として生活をしている以上、全くストレスを感じないで生きていくことは出来ないでしょう。
ですから、必要以上にストレスを溜め込まない、いつまでも嫌なことを引きずらないようにすることが大切です。
- 家に帰ったら仕事のことを考えないように、趣味に没頭する
- 週末は外出して気分をリフレッシュする
など、自分なりの気持ちの切り替え法を見つけましょう。
また、業務を軽くしてもらったり、時短勤務にしてもらったりすると「周りに迷惑をかけている」とその状態を負担に感じてしまい、それがストレスになる人もいると思います。
しかし、今は何よりも回復させることに集中することが大事です。
目の前の仕事をやりきることだけに集中して、回復したら今の分も頑張ろう!と前向きに考えるようにしましょう。
生活のリズムを整えること
残業で夜遅くなったり、休日に1日中寝てしまったり、生活のリズムが乱れていると、自律神経のバランスが乱れるため、それも体調不良の原因になります。
疲労と睡眠不足が重なって、自律神経失調症となることが多いので、生活のリズムを正していくこともとても大切です。
体調が悪い時には、朝起きるのも辛いことがあるでしょう。
しかし、カーテンを開けて日光を取り入れたり、電気をつけたりして、昼夜のリズムをつけていくようにしましょう。
食事の時間もなるべく一定にして、健康的な生活を心がけることで、心も元気になっていきます。
女性の不調は婦人科で相談すること
女性は30代後半になると女性ホルモンが減少していくことから、体調不良を感じることが多くなります。
ホルモンと自律神経には密接な関わりがあるため、ホルモンバランスが乱れることが自律神経のバランスが乱れを引き起こすことがあります。
特に40代半ばになると更年期に入りますので、それまで以上に不調を感じる人が増えてきます。
そんな時は、年だから仕方ないと諦めないで、婦人科で相談してみませんか?
症状に応じて適切な治療法を提案してもらえます。
更年期の症状が和らぐことで、自律神経のバランスも整ってくるでしょう。
まとめ
ストレスが一番の要因ということならば、まずは休んでストレスに対抗できるだけの力を取り戻すことが必要です。
無理をしないで、しっかり休養することが何より大切です。
周りのサポートも受けながら、仕事の量も抑えてもらうようにして、まずは心と体の元気を取り戻しましょう。
元気になったら、再びストレスを溜めないように気をつけながら、徐々に元の生活に戻していきましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。