誰でも、ストレスや疲労で、一時的にやる気がなくなってしまうことはあるでしょう。
しかし、何もしたくない、ストレスすら感じなくなってきたというときは、注意してください。
それは、やる気がないを通り越して、無気力になってしまっていると考えられます。
なぜ無気力になってしまうのか、その理由から対処法を探りましょう。
大丈夫です、少しずつ乗り越えていけば、以前のやる気に満ちた自分を取り戻せます。
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仕事に無気力になってしまう理由
無気力に対処する方法を考える前に、なぜ無気力になったのか、まずは自分に当てはまる理由を探してみます。
人間関係が悪くて仕事をしていても楽しくない
理不尽なことを言う上司や陰口ばかり言うような同僚に囲まれていたら、頑張る気力など出てこないでしょう。
仕事が忙しくても、仲間に恵まれているときはなんとか乗り切れるものです。
達成感を分かち合い、大変だったこともいい経験になったと思えるはず。
しかし、人間関係が悪いと、本来ならやりがいのある仕事も楽しくなくなりますし、だんだんと会社に行くことも嫌になってしまいます。
どうせ頑張っても結果が出ないと思う
頑張ったことに対して、目に見えて成果が出るといいのですが、仕事はわかりやすい結果が出るものばかりではありません。
自分なりに努力をしても結果が出ないことが続くと、だんだんやる気を失い、無気力になっていきます。
人は大人になっても、結果を出して褒められるということが必要なのです。
人の役に立ってる実感がない
こんな仕事を、一体なんのためにやっているんだろうという気持ちに支配されてしまうと、だんだん無気力になっていきます。
仕事をしてお給料をもらうことはもちろん大事ですが、やりがいも大事です。
上司や同僚に「ありがとう」とねぎらわれたり、お客様から感謝されたり、頑張ったことに対して何かリターンがあると、嬉しいものです。
人から必要とされるというのは、自分自身の価値を再確認できることだからです。
しかし、誰からも感謝されないと、仕事の意味を見出せず、生きがいもわからなくなり、無気力になってしまうでしょう。
何をしたいのかがわからなくなってしまった
学生の5月病のように、何か大きな仕事をやり終えると、目標がなくなって、何をしたいのかわからなくなることがあります。
燃え尽き症候群といってもいいでしょう。
次の目標を見つけられない時間が長いと、無気力な状態になってしまいます。
仕事に無気力になってしまったらどうすればいい?
頑張ろうという気持ちが全く起こらない時には、無理に気持ちを奮い立たせるのではなく、こんな時こそ論理的に考え、行動から変えていくことで、気持ちを切り替えていきましょう。
1.自分の強みを分析してみる
頑張っても結果が出ない時や、何をやりたかったのかが見えなくなってしまった時は、自分の良さがわからなくなっていることが多いです。
まずは自分の強みを冷静に分析してみましょう。
例えば、営業職のような数字で評価しやすい仕事は、頑張りようもあると思いますが、事務職のような仕事は結果が見えにくいものです。
しかし、数字には出なくても、普段の仕事のやり方にあなたの強みが隠れていることもあります。
例えば、
- 資料の整理が上手で、誰に聞かれても、パッとすぐにその資料を出すことができる
- 資料を綺麗に、かつ、早く作れるので、営業職の人に「お客様のところに説明に行く資料を作って欲しい」とよく仕事を頼まれる
など、普段の仕事の中で、あなたが得意としていることを挙げてみてください。
コツコツと資料を作るのが得意な人もいれば、人と人との調整をするようなことが得意な人もいます。
ですから、これまで自分が重宝されたことはなんだろう?と考えてみると、自分の強みがわかり、その方向で頑張れば、評価に結びつきやすくなるのではないでしょう。
2.小さな目標を立てる
目標が大きすぎると、なかなか達成できないので、「どうせやってもダメなんだ」という気持ちに陥りがちです。
ですから、目標は小さく立てるのがコツ。
小さな成功体験をたくさん積んでいくことで、「やればできるんだ!」という前向きな気持ちになれます。
- 朝起きて本を1ページ読んでみよう
- 会社に5分早く着くようにしてみよう
- 今日は笑顔で周囲に挨拶してみよう
など、すぐにできそうなことをどんどん目標として書き出してみてください。
仕事と直接関係のないことでもいいのです。
大切なのは、自分で立てた目標を着実にクリアしていくこと。
一つずつ結果を出すことで、「私はできる」という気持ちを取り戻すことができるからです。
気力さえ取り戻せば、あなたはもっと大きな目標に向かって頑張れるようになります。
3.主体性を持って仕事をする
無気力になっていると、つい仕事が受け身になってしまいます。
受け身で、「やらされている」感を持って仕事をしていても、当然良い評価とはならず、さらに気力がなくなるという無限ループにハマります。
ここから抜け出すには、何事も人のせいにしないことが大事です。
わからないことは、「先輩が教えてくれないから」ではなく、自分から聞きに行けばいいですし、仕事を手伝って欲しいと思う時には、「手伝って欲しい」ということをはっきりお願いすることが必要なのです。
自分から動く姿勢が見られるようになると、周囲の評価も「最近、積極的だよね」とプラスの方向に変わっていくでしょう。
慣れてくれば、スムーズに動けるようになりますから、ちょっとだけ重い腰を上げてみましょう。
4.その仕事のプラスの面を考えてみる
無気力になっているときに、あれこれ考えるのは面倒だと思いますが、これだけは考えて欲しいということがあります。
- それは、仕事の目的です。
- これ、何のためにやるの?
- どんな価値があるの?
といったことです。
単純作業なんて、価値はないと思うかもしれないですが、そんなことはないのです。
仕事の目的というと何やら壮大なものをイメージしがちですが、「この棚の資料を整理したら、すごくスッキリする!」というように、自分が何を感じるか?ということを目標にしてみると、やる気につながるのではないでしょうか。
掃除をすれば、みんなが気持ちよく仕事ができますし、無駄な仕事なんてないはずです。
どんな仕事でも、プラスの面を考えて取り組んでみませんか?
5.好きなことを副業にしてみる
今の仕事に希望が見出せないと思ったら、好きなことを副業から始めてみませんか?
とりあえず、本業は生活費を稼ぐためだと割り切り、情熱を傾けられること、やっていて楽しいことを副業としてやってみるのです。
今の仕事で、成果を出さなくては!などと自分を追い込まず、他に目を向けてみましょう。
いきなり転職をしようとするとハードルが高いですし、無気力になっているときに転職活動をしてもうまくいかないでしょう。
それならば、まずは無気力な状態を脱出する方法として、副業にチャレンジしてみましょう。
気力を取り戻し、副業で稼げるようになれば、いずれそちらが本業になったり、転職をするきっかけになるかもしれません。
無気力な状態が続いて本当に辛い時には病院へ行こう
色々気持ちを切り替えようと頑張ってみたけれど、もう頑張る気力もなくなってきたという時には、もう我慢しないで、一度病院へ行ってみましょう。
特に、
- 眠れない、眠りが浅くて疲れが取れない
- 食欲がない
- だるい
- 不安になる、落ち込む
- 塞ぎがちになる
このような症状があるなら、すぐにでも診察してもらった方が良いでしょう。
いきなり精神科などに行くのは抵抗があるという場合には、まず身体症状を診てもらい、異常がなければ心療内科を受診するなどしてみてください。
いずれにしても、普段と違う状態が続いているときは、素人判断せずに、専門医に診てもらいましょう。
体と同じ、心だって風邪をひくことがあります。
早めに対処すれば、回復も早くなります。
まとめ:無気力になったら自分の強みや好きなことに目を向けて!
仕事で無気力になっているときは、なんでも悪い方へ考えがちですし、うまくいかないことばかりに目を向けてしまいます。
だからこそ、自分の強みや好きなことに目を向け、得意なことの分析をしてみたり、好きなことを副業にしたりして、少し気持ちをそらしてみることも大切です。
また、小さな目標を立て、少しずつでも達成感が得られれば、やる気も復活してくるでしょう。
小さな一歩でも少しずつでも進んでいくようにすれば、気力を取り戻すことはできます。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。