文句を言ってもどうしようもないことはわかっていても、でもどうしても言いたい!というのが愚痴です。
愚痴をこぼしたからって、仕事が楽しくなるわけじゃないことくらいわかってる、でもこのまま溜め込んでいたらストレスが溜まる!なんとかしたい!と思っている人は多いでしょう。
実は、愚痴にはいい面と悪い面があります。
人に嫌な思いをせずに、愚痴をこぼしてスッキリするには、どうすれば良いのでしょうか?
今回は、愚痴をプラスに変えていく方法をご紹介しますので、不満を溜め込みがちな人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
周囲を不快に!仕事の愚痴をこぼしてはいけない場面
「この人はいつも愚痴ばかりだ」と相手に嫌な思いをさせるのは、ダメな愚痴のこぼし方です。
次のような場面での愚痴は気をつけてください。
ストレスが溜まっていると、うっかりやってしまいがちです。
相手を選ばずに愚痴をこぼす
きっとわかってもらえる!という軽い気持ちで、誰彼かまわずに愚痴をこぼしていると、「この人って、いつも文句ばかり言っている」と思われます。
特に、やる気に満ちて入社してきたばかりの新人に、上司の愚痴をこぼすのは厳禁です。
人のやる気を削ぐだけでなく、あなたに対する人望も失ってしまいます。
人に聞こえるボリュームで愚痴をこぼす
会社の中はもちろんのこと、ランチの時や喫茶店にいる時など、どこで誰が聞いているかわかりません。
お酒を飲んでいるときは、特に注意です。
知らず知らずのうちに声が大きくなるので、周囲に丸聞こえです。
もし知人や同じ会社の人がいたら大変なことになりますので、愚痴をこぼす時には、声のボリュームに気をつけましょう。
なんの努力もせずに愚痴ばかりこぼす
仕事ができない人の愚痴ほど、タチが悪いものはありません。
周囲の人からすると、「だってあなた、何もしてないからそうなったのでは?」と呆れるだけで、全く共感を得られないのです。
しかも自分の努力不足を、他人のせいにしていたら、さらにあなたの立場は悪くなってしまうでしょう。
愚痴をこぼしても、誰も共感してくれない!というときは、「私はどこまで頑張ったかなあ?」と一旦立ち止まって考えてみてください。
同意を求めるだけの愚痴
あなたが不満に思っていることを、他の人も同じように感じているとは限りません。
「ねえ、あなたもそう思うでしょ?思うわよね!」というニュアンスで愚痴をこぼしてしまう人がいますが、これは非常に嫌われます。
場合によっては、何も知らない人にあること、ないことを吹き込んでいるのと同じことになりますから、愚痴というより陰口に近くなってしまいます。
相手のタイミングを無視した愚痴
今忙しくて仕事に集中したい人に愚痴をこぼすのは、とても迷惑です。
愚痴をこぼすにしても、相手が今どんなことをしているのか、タイミングを考えなくてはいけません。
相手の仕事を邪魔するような愚痴は、とても嫌われます。
仕事の愚痴で元気を出そう!迷惑をかけずに愚痴をこぼす方法
実は、愚痴をこぼすことはスッキリすることもあり、こぼし方を間違えなければ、自分にとってプラスになり、また、周囲の共感を得られることもあるのです。
どうせこぼすなら、楽しい愚痴をこぼしたいものです。
愚痴を理解してくれる人に話す
まず第一に、愚痴をこぼす相手はしっかり選ばなくてはなりません。
- 自分が努力していることを知ってくれている人
- 単なる悪口ではないことを理解してくれる人
- こぼした愚痴を周囲に言いふらさない人
このような人です。
会社の中では、うっかり言った愚痴が広まるリスクもあります。
できれば会社以外の人で、愚痴を聞いてくれる人を探した方がいいかもしれません。
愚痴をこぼす時には、前もって宣言をする
「愚痴なんだけど、ちょっと聞いてくれる?」と断ってから愚痴をこぼしましょう。
相手からすると、何か相談ごとなのかな?と思って真剣に聞いていたら、単なる愚痴だったとなると、拍子抜けです。
愚痴というのは、解決策を求める相談とは違い、吐き出せばスッキリするものです。
ですから、愚痴ですよ、と最初に断っておけば、相手も「ただ受け止めればいいんだな」と思ってくれます。
ノートに書き出す
愚痴をこぼせる相手がいない時には、ノートを友達にしましょう。
頭の中で愚痴をこぼしていると、良くない方向へ考えがちで、余計にストレスが溜まります。
ですから、紙に書き出すことで吐き出すのです。
書いているうちに、スッキリしてくるでしょう。
愚痴をこぼせるサイトを利用する
紙に書くのが面倒、という人は、愚痴を書き込みできる専用のサイトで、思いの丈を吐き出すというのもおすすめです。
みんなが愚痴をこぼしているので、そうか、辛い思いをしているのは私だけじゃないんだ!と思えますし、似たような愚痴を見つけると、「そうだよね〜」と共感できることもあるでしょう。
みんなが共感できる愚痴ならOK
自分本位な愚痴は嫌われますが、みんなが「わかる〜!」と思うような愚痴であれば、共感を得られます。
みんな言いたかったけど言えずにいた、そんなことをあなたが代弁してあげれば、愚痴を聞いた方も、嫌な気持ちにはなりません。
例えば、「○○課長も、会議でその話をするなら、先に教えてほしかったなあ。ちゃんと準備できたのに」など、人格ではなく、相手の「行為」だけを愚痴ります。
また、内容も、自分一人が感じたことではなく、おそらくその場にいた人みんながそう思っただろうな、ということにします。
そうすると、愚痴でありならも、むしろ、「みんな同じ気持ちだったんだ」という一体感につながり、より仲良くなれる可能性もあります。
相手の気持ちを察して、その気持ちを言葉にしてあげられるような愚痴は、逆にみんなのやる気を引き出します。
愚痴をこぼさずにスッキリする方法
人は、気持ちが穏やかな時よりも、不満があった方がやる気につながる場合もあります。
愚痴をこぼしたくて仕方ない!というそのエネルギーを、自分のために使ってみるのはいかがでしょうか?
どうしたら自分にプラスになるか?を考える
愚痴をこぼしたいということは、何かについて不満を持っているということです。
その不満を、そのままにしておくのはつまらないです。
自分にこんなに大変な思いをさせている上司を見返してやろう、大きな成果を出して認めさせてやろう!と、もっと前向きに考えてみませんか?
「この状況こそ自分の成長のチャンス!」ととことんプラスに考えてみましょう。
その勢いで仕事に励んだら、プラスになることはあっても、マイナスになることはありません。
むしろ、「あの時の不満があったから頑張れた」と、いい思い出になる日も来るでしょう。
会社を辞める期限を決めてみる
この状況が1年変わらなかったら、会社を辞めよう。
そんな風に、期限を切ってみてください。
人は、いつまで頑張ればいいのか、ゴールがわからないとやる気が出てこないのですが、ゴールさえ見えていたらやれそうな気がするものです。
不思議なことに、「この会社に一生いるわけではない」と心に決めた時点で、気持ちが軽くなるのです。
どうせ辞めるのだから、今だけ頑張ってみるかと、前向きになれますので、ぜひ試してみてください。
実際に、転職するつもりで、転職先を探しつつ頑張ってみると、「いつでも辞められる」という気持ちが、心を軽くしてくれます。
まとめ:仕事の愚痴はむやみにこぼさない。プラスになる愚痴にしよう!
愚痴には、良い面と良くない面があることがわかったと思います。
自分本位で、誰彼構わず愚痴をこぼしていると、嫌われてしまいます。
基本的に愚痴は相手の時間を奪うものですので、「聞いてくれてありがとう」という気持ちを持っていることが大事です。
愚痴をこぼしたいときは、相手を選び、前もって宣言してからこぼしましょう。
聞いてくれる人がいなければ、紙に書いたり、愚痴サイトを利用するという手もあります。
愚痴をこぼしてスッキリし、やる気が出るなら、それは悪いことではないのです。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。