仕事で同じ失敗をしてしまったとき、「自分、成長しないな…」と悲しい気持ちになったことはありませんか?
どうして何度も同じ失敗をしてしまうのだろう?
どうして周りの優秀な人たちと同じようにできないのだろう?
こんな風に自分を責めてしまうことってありますよね。
あるいは、去年の自分と比べて自分は何も変わっていないことに気づき、成長していないなと思うこともあるかもしれません。
でも、安心してください。
自分が成長しないことを自覚している現時点で、あなたは成長途中であることの証です。
ここからは、どうすれば自分が成長できるのか、成長しない人の特徴などを解説していきます。
この記事のポイントを簡単にまとめると…
- 自分が成長できないと思うのはあなたに伸び代があるからです。
- 自分には何もないと思ってしまうときは、自分の外に目を向けたり、悩む暇がないくらい忙しくしてみることもおすすめです。
- 成長できない人の特徴は3つ、自分でできない、自分で考えない、自信がないことです。
- 人が成長するためには、好奇心を持って失敗を恐れずに前に進むこと、素直に人に教えを乞うことも時には必要です。また、自分を信じることも大切な要素です。
- 仕事がうまくいかない時こそ、自分をもっと信じてください。うまくいかない原因を見極め、自分で環境を変えていく力があなたにはあるはずです。
- 昨日よりも一歩前に進むことができれば、ある日自分の成長を実感できるようになるでしょう。
Contents
「自分は成長していない」と思うのはなぜ?
「自分は成長していない」と感じるとき、必ずあなたは誰かと比較していませんか?
身近な友人、同僚、仕事の出来る後輩など…。
人と比べて自分はできない、あるいは成長していないと感じるのはとてもつらいですよね。
他人と自分を比べてしまうのは、ある意味どうしようもないことです。
しかし、それを開き直らずに「どうして自分は成長しないんだろう?」と思える時点で、あなたにはこれから先成長できる伸びしろがあります。
自分には何もないと思ってしまうときの対処法
40代になって、自分が成長できていないと感じてしまった時、「私、この先ずっとこのままなの?」「これ以上成長できないの?」ととても不安になると思います。
自分の人生がここで頭打ちになってしまったような気がして、とても辛いでしょう。
これまで一生懸命仕事を頑張ってきたのに、その道で成長できなくなってしまったら、私はこれからどうやって生きていけばいいんだろう。
そんな思いにとらわれて、今後の人生の目的を見失ってしまうかもしれません。
でも、立ち止まっているこの時間を、逆にチャンスと捉えてみませんか?
落ち込んだことをチャンスと捉えてみよう
自分には何もないんだと落ち込んでしまうと、もう何もしたくなくなってしまうかもしれません。
いくら仕事を頑張っても、これ以上成長できないなら、やっても無駄じゃない?と頑張るエネルギーも湧いてこないかもしれません。
しかし、こんなふうに考えてみてはいかがでしょうか。
神様が、頑張りすぎているあなたの軌道修正をする時間をくれた。
もう少し、自分のことを見つめ直してみて、と。
仕事で成長するだけが人生ではないですし、まして、周りの優秀な人と自分を比べて落ち込むなんて、もったいないことです。
あなたにはあなたしか持っていない良さがあるのに、そのことから目をそらしてしまっている。
だから、少し立ち止まって、自分の心の声を聞いてみて、ということではないでしょうか。
何も持っていない人などいませんし、逆になんでも持っている人もいません。
誰もが皆、自分の得意な分野があって、苦手な分野を補い合って、支え合って生きています。
今はその自分が持っているものが見えなくなってしまっただけのことです。
ですから、仕事からちょっと離れて、
- 私がお金をもらわなかったとしてもやってみたいことはなんだろう
- 自分が人生の中で大事にしたいと思っていることはなんだろう
そんなことをちょっと考えてみてください。
この落ち込んでいる時間は、きっと人生の目的を洗い出すためのチャンスなんです。
仕事以外の世界に目を向けてみよう
友人や知人が会社の人だけというのも寂しいものです。
今仕事に自分の成長を感じなくなってしまっているなら、少し外の世界にも目を向けてみませんか?
人が自分一人で経験できることなんて、たかが知れています。
社会人になると、基本的には会社と家の往復で、昔からの友達ともなかなかゆっくり食事に行く時間もないでしょう。
そうすると余計に世界が狭くなっていきます。
それでは、仕事はおろか、人間としての成長も感じられなくなってしまうかもしれません。
だからこそ、時間を作って違う世界を見にいきましょう。
ボランティア活動でもいいし、趣味の社会人サークルに参加してもいいですし、会社とはまた違った人間関係を作っていきませんか?
仕事のしがらみがない、年代も違う人と知り合いになることで、自分の世界がきっと広がっていきます。
自分には何もないなんて思わないで欲しいですが、どうしてもそう感じてしまうなら、外に探しにいきましょう。
自分が成長できる場所がきっと見つかるはずです。
考える暇がないほど忙しくしてみる
人は、暇があると悩む生き物なのです。
時間があるから、普段は気にしなかったことが気にかかったり、あれこれと雑念が湧いてきて、悩んでしまうのです。
それならば、考える暇がないほど忙しくしてみましょう。
子供の頃を思い出してください。
勉強に、部活に忙しかった頃は、ゆっくり遊ぶ暇もなかったかもしれませんが、「自分には何もない」と悩む暇もなかったのではないでしょうか。
新しい趣味を始めてみるとか、毎週末はあちこちに出かけてみるとか、徹底的に掃除をしてみるというのもいいでしょう。
掃除って、やり始めるとキリがないものですし、家の中もきれいになって気持ちがいいし、一石二鳥です。
図書館に行って1日本を読みまくってもいい。予定をいっぱいにして悩む時間を作らない、というのも一つの方法です。
成長しない人の特徴
まずは成長しない人の特徴を掴んでみましょう。
自分自身や周りにいる人でこんな人はいないか、想像しながら読んでみてください。
1.自分でできない/やらない
何事も人に頼らないとできなかったり、自分一人ではやらない、という人は成長しません。
困ったときに人に頼るのはもちろん悪いことではありませんが、自分の力を試さずに人の力を借りてしまうと自分の実力も分からなくなってしまいます。
人にやってもらうのはとても楽なので、それを覚えてしまうと何も自分でやらなくなってしまいます。
自分の力で何かを成し遂げない限り、そこに成長はありません。
2.自分で考えない/優柔不断
自分では何も決断できない人、考えるのをやめてしまう人は成長しません。
「1.自分でできない/やらない」と同様、誰かに決めてもらわないと結局は自分で何もしない人たちです。
自分で考えないことに慣れてしまうと、いざ仕事などで自分の意見を言うように求められても何も言えなくなってしまいます。
「私も○○さんと同じ意見です」といつも言っている人はいませんか?
そんな人は、これから先も成長することはないでしょう。
3.自信がない/心配性
自信がなさすぎて自分一人で行動できない・決断できない人も成長しません。
そもそも成長というのは、困難にぶつかったとき今まで以上の力を出して乗り越えることで得られるもの。
自信がないと何事も逃げ腰になり挑戦しなくなります。
それはつまり、成長しないことを意味します。
あなたの周りにも一人くらいはこんな人がいるのではないでしょうか。
もしかしたら自分自身にも思い当たるふしがあったかもしれません。
やっぱり自分は成長していないんだ…と落ち込んでしまった人もいるかもしれませんが、安心してください。
そこに気づけた今があなたのスタートラインです。
成長できないのはあなたのせいではなく、生まれ育った環境や過去の経験(トラウマ体験)のせいかもしれません。
たとえば、
・親が過保護・過干渉だった
・禁止されていることが多かった
・失敗して責められた
などの経験は、思考回路をストップさせ成長を止まらせる原因になります。
しかし本来人間には「成長意欲」というものがしっかり備わっています。
だからこそ、この記事にたどり着いたあなたも「今の自分を変えたい」「自分を成長させたい」と思っているのではないでしょうか?
ここで気づけたあなたはラッキーです。
次からはどうすれば成長できるのかを考えていきましょう。
成長するために必要なこと
成長するために必要なことは、意外ととてもシンプルです。
しかしどの方法も、継続的にやらなければ意味がないこと。
努力を続けた先に成長があるということを念頭に置き、自分ができそうなものから取り組んでみてくださいね。
1.好奇心を持つ
仕事や生活の中で、なんでも好奇心を持つようにしましょう。
無関心でいると、特に事務作業などは「それはそういうもの」として受け入れて無感情にこなしがちです。
しかし単純なで意味のない作業だったとしても「なぜこうなんだろう?」と疑問を持ち、「もっと効率化するにはどうすればいいのだろう」と興味を持って受け入れてみてください。
「なぜ」に対する答えを探していくうちに知識や経験が深まり、あなたは成長することができます。
2.失敗を恐れない
誰でも失敗することは怖いですよね。
でも、あの有名なソフトバンクでは「失敗するなら早い方がいい」という考え方があります。
失敗は成功のもと、とはよく言われることですが、失敗することで成功へのヒントが見つかったり、近道が見つかったりするもの。
失敗は悪いことではなく、失敗から何も学ばないのが悪いことなのです。
3.諦めない
「自分はこの程度」と勝手に限界を決めて諦めていませんか?
自分ができる限り最大の努力をした先に成長はあります。
途中で諦めてしまっては、結局は今の自分の位置から一歩も動いたことにはなりません。
成長しない人は諦めグセがついていることが多いので、諦めず最後までやりきることを意識してみましょう。
4.ゴールを決める
「3.諦めない」の続きにもなりますが、仕事でもなんでも自分なりのゴールを決めておきましょう。
たとえば、「この仕事を1週間でやりきる」「人事評価でAをもらう」など具体的な目標を決めます。
それが達成するまで諦めない・頑張ることで圧倒的に成長できます。
5.素直になる
無駄にプライドが高い人は成長の機会を逃します。
プライドが高いと知ったかぶりをしたり、自分ができないことを隠します。
分からないことにぶつかったときは素直に分からないことを認め、相手に教えてもらったり自分で勉強したりしましょう。
素直な人には周りの人もどんどん協力してくれますし、応援しようという気持ちになります。
6.自分を信じる
成長しない人は自分自身を信じていない人が多いです。
過去の失敗経験や、「どうせ自分なんて」というネガティブな気持ちを持っているので、たとえ目標を決めても心のどこかで「自分はできないかもしれない」を諦めてしまっています。
自分を信じてあげられるのは自分しかいません。
今まではできなかったけど、これからはできるんだ!という前向きな気持ちで、自分を信じてあげましょう。
自信を持つことも成功への近道です。
7.楽な道を選ばない
楽そうな道とつらそうな道が2つあったら、あなたはどちらを選びますか?
たとえば、慣れ親しんだ環境か新天地か。といったような選択肢です。
居心地のいい環境にいても成長はありません。
もしあなたが圧倒的に成長したいなら、自らつらい道を選ぶのがおすすめです。
何度も言っている通り、成長は困難を乗り越えたときに手に入るもの。
成長したいなら、どんどん困難にぶつかっていきましょう。
仕事がうまくいかない時はもっと自分を信じてみて!
自分が成長できていないと感じる時、仕事もうまくいかないことが多くなります。
つまらないミスをして落ち込んでしまうこともあると思います。
でもそれは、あなたの能力が低いとか、スキル不足だということではありません。
そんな風に、自分を追い詰めないで欲しいと思います。
少し角度を変えて考えてみると、出口が見てくることもあります。
仕事がうまくいかない2つの理由
大きく分けると、職場環境などの外的要因と、自分自身の問題、この2つが仕事がうまくいかない原因です。
仕事は自分一人でやっているわけではないので、いくら自分が頑張っても、周りに足を引っ張られることもあると思います。
また、せっかくの能力を活かしきれていないため、仕事がうまくいっていない可能性があります。
職場の環境をすぐに変えることは難しい
- 上司が理不尽なことばかりいう
- 仕事量に対して人手が足りない
- 機械化が進んでいなくて手作業の仕事が多い
など、職場に問題があると、確かに仕事がスムーズにいかなくなります。
しかし、これらの環境の問題をすぐに解決することは難しいものです。
会社としても、売上が上がっていなければ、これ以上人件費をかけられませんし、システム開発などもできません。
こればかりは、いくら自分一人が頑張っても、すぐにはどうにもならない問題です。
ですから、すぐにはどうにもならない問題にエネルギーを注いでしまうのは、とてももったいないことではないでしょうか。
それならば、少し自分の中に目を向けてみませんか?
仕事がうまくいかない時には、自分に目を向けてみよう
例えば、仕事の量が多すぎる!と思う時、人手を増やして欲しいと要望するのはいいのですが、現実問題として難しいでしょう。
募集したところですぐにいい人が入ってくるとは限りませんし、会社が要望に応じてくれないことの方が多いと思います。
それならば、せめて自分の仕事を効率化するなど、今自分ができることにフォーカスしてみてはいかがでしょうか?
人を動かすのは難しいですが、自分の仕事のやり方なら変えられます。
うまくいかないのは自分に原因があると考え、自分の中の問題を解決した方が早いです。
ここで大切なのは、自分に原因がある=自分が悪い、と考えないことです。
原因とは、改善の余地があること、あなたにその改善をする力があるということです。
いい、悪いという問題ではありません。
あなたはもっとうまく立ち回る能力がある。
そのことに気づいてください。自分の力で環境を変えていけるのです。
まとめ:成長しない自分を受け入れよう
いかがでしたか?
成長しない人の特徴、成長するためのポイントなどをお伝えしました。
植物も動物も人間も、ある日突然急激に成長することはありません。
毎日努力して一歩ずつ進み、振り返ったときに「ああ、こんなに成長していたんだ」と実感するもの。
そのためにもあなたが今日からできるのは、昨日よりも一歩前に進むことです。
自分の力を信じて、どんどん自分を成長させていきましょう!
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。