30代で子持ちの女性は、転職が厳しいといわれます。
確かに、子持ちですと、「子供の病気ですぐ休む」と思われていることや、残業できないといった理由から、採用が厳しくなりがちです。
希望の会社がないと、つい妥協してしまいがちなのですが、適当に会社を決めてはいけません。
入ってから、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるでしょう。
あれこれと高望みしすぎることもダメですが、かといって妥協しすぎても失敗します。
今回は、転職で失敗したという事例から、どうすれば希望の会社で採用してもらえるのか、失敗しないための注意点についてわかりやすくまとめました。
あわせて、転職を成功させるポイントについてもお話ししますので、転職を考えている方はしっかり準備をして臨んでください。
Contents
もっとこうすればよかった…転職で後悔したことは?
せっかく採用が決まって、仕事を始めても、「失敗した」と後悔している人は少なくありません。
どのような点が失敗だと感じているのか、実際の体験談をご紹介します。
1社しか応募せずに決めてしまった
32歳、A子さん。
時短勤務もリモートワークもOKということで、小さなIT関連の会社に転職を決めました。
しかし、入社してからすぐに、こんなはずじゃなかったと後悔することに。
社長には仕事をする上での大事な理念やモットーなどまるでなく、社員も少ない会社だったので、雑用から何から、なんでも押し付けられるようになりました。
これでは仕事どころではないと思い、早々に転職活動を再開することになりました。
もう少し、応募する前にどんな会社なのか調べた方が良かったですし、複数応募していれば、面接の時の雰囲気などで自分に合っている会社を比較することもできたでしょう。
採用されることはもちろん大事なのですが、自分の方でも「会社を選ぶ」という気持ちが必要です。
ここでどうしても働きたい!と思える会社を見つけるまで、複数の会社をしっかり吟味することが大切です。
自分の市場価値をしっかり見極めていなかった
今の会社の人間関係が嫌で、もっと良い環境で働きたいと転職を考えたB子さん
現在の仕事でそれなりに評価されているし、子供がいるとはいってもまだ30歳。
転職先ならいくらでもあるだろうと、安易に退職届を出してしまいました。
しかし、いざ転職活動を始めてみると、思うように内定がもらえません。
書類選考すら通過できない日々が続きました。
これは、自分の市場価値がどのくらいなのか、転職活動の前に調べておかなかったことが敗因です。
いくら今の会社で評価されていても、他社に行ったら全く通用しないということは、よくあることです。
このくらいのスキルなら年収はどのくらいを狙えるのだろう?ということを知らずに転職活動を始めると、なかなか採用されず、もし運良く内定がもらえても、以前よりも給与が下がってしまう可能性が高いです。
冷静に、自分の市場価値を見極めることはとても重要なことなのです。
面接の時の話と入社後の実態が違った
求人情報の好条件と、面接時の話で、「ここでいいや!」と入社して後悔しているC子さん。
30代で子持ちでは転職が厳しいので、今入社できるならどこでもいいという気持ちもありました。
焦って決めてしまい、営業職として入社してからすぐに、また転職活動を始める羽目になります。
面接の時に「ワーママ」も大丈夫といわれたものの、子持ちで働いている女性はほとんどおらず、子どのも病気や怪我で休む時にも、とても休みづらかったそうです。
子育ての大変さを理解してくれる人もおらず、成果を上げることができなければ給与が下がるシステムで、このままでは子育てしながら働き続けることは難しいと判断しました。
こんな転職活動は失敗する!気をつけてほしい4つの点
子供がいることでどうしても狭き門になってしまうため、30代の子持ち女性が転職を成功させるには、事前の準備がとても大切です。
もちろん子持ちでなくても準備は必要なのですが、より働きやすい環境が整っている会社を見つけるために、しっかり下調べをしていきましょう。
1.子持ちの女性が働いているかチェックしたか
求人情報に書いてある労働条件を鵜呑みにしてはいけません。
- ワーママもOK
- 女性が活躍
という言葉を信じて失敗している人が多いからです。
女性が多くても、独身の人ばかりでは、子育ての大変さが理解してもらいづらいでしょう。
子供がいても正社員として働いている人がどのくらいいるのか、時短勤務制度など子育てしやすい制度があるかをよく調べ、また、社員の人がとその制度を使っているのかもしっかり調べてください。
2.自分のスキルがどのくらい評価されるのか調べたか
今の会社でそこそこ仕事ができていても、それが他の会社に行っても通用するのかどうか、自分の市場価値を冷静に見極めましょう。
転職サイトなどで、適正年収を調べてくれるツールを利用して、今のスキルで足りるのかを調べます。
できれば複数のサイトでチェックしてみて、適正年収を調べましょう。
調べた結果、今のスキルでは条件の良いところに転職できないとなれば、何が足りないのかを考えてから、転職活動をした方が良いでしょう。
3.会社の業績などをしっかり調べたか
給料や休日など、目先の労働条件だけで、転職先を決めてはいけません。
その会社、その業界に、今後発展する可能性がどのくらいあるのかを調べましょう。
例えば、
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
- 利益率
などをみて、ここ数年安定している、もしくは上昇傾向にあるなら、今後も伸びる会社であると判断できます。
逆に、右肩下がりの場合は、その理由が知りたいところです。
これから先、10年経っても安心して働いていられる会社なのかどうかを、転職活動前にきちんと調べておきましょう。
4.会社の風土と自分があっているか調べたか
条件が良くて、会社もきっとこの先伸びていくであろうということがわかっても、最終的に、そこで働いて楽しいかどうか、ということが大事になるでしょう。
やりがいを感じながら、楽しく仕事をしていくためには、会社のカラーや風土と自分の性格があっている方が良いからです。
こればかりは外から見ていてもわからないので、できれば職場見学などをさせてもらい、実際にどんな人が働いているのかを見させてもらうのが一番です。
30代の今こそキャリアプランを見直してみよう
30代に入ると、20代とは違ったものが見えてきます。
これまで様々なことにチャレンジしてきた結果、「思ってたのと違う」ということも出てくるでしょう。
改めて、今後どうやって生きていきたいのか?ということを見直す時期に来ているのです。
ここでキャリアプランを見直すことが、転職を成功に導きます。
30代だからこそわかることがある
20代は、仕事を覚えて成果を出そう!ということに必死だったと思います。
しかし、一通りの仕事ができるようになると、「これは私が目指しているものではない」ということが見えてきますし、自分の得意とする分野、これから伸ばしていくことによって自分にプラスになるスキルなどが、明確にわかるようになります。
だからこそ、一度立ち止まって、もう一度キャリアプランを練り直す必要があるのです。
20代で考えていた通りに進んでいれば問題はありませんが、もう少しこうしたいとか、こんなこともやってみたいという気持ちが芽生えてきていませんか?
それは、20代で経験を積んだからこそ出てくる気持ち。
改めて自分のキャリアプランを考えてみると、こんな方向性もあるなと違う道筋に気づくこともあり、場合によっては、キャリアチェンジということもあり得るでしょう。
自分の可能性をどんどん広げるためにも、30代はこの先の人生を考え直すいい機会です。
30代にはライフイベントが多い
子持ち女性の場合、今後子供をもう1人持つかどうか、という問題もあります。
1人でも転職が大変なのに、2人となるとさらに難しくなる可能性もありますし、転職しようと考えているうちに2人目を授かる可能性もあります。
子供が2人になれば、パートナーとうまく協力できて、家事や育児を分担しても、仕事と両立させるのは結構ハードです。
これらの点を考慮して、今のままの働き方で良いのか?ということを早めに考えておかなくてはなりません。
今の仕事を続けていくべきか、早めに違う仕事にキャリアチェンジしておくべきか、その決め方によって今後の働きやすさに影響が出ます。
今後のキャリアアップを考える必要がある
「働きやすさ」だけを追求してしまうと、将来やりたい仕事ができなくなるというデメリットがあります。
40代になった時、どのような経験を積んできたかによって、その後のキャリアに大きな影響が出るからです。
もし、40代、50代になっても、緩やかに仕事ができればいいと考えているのか、それとも、「自分はこんなことをやりたい!」と明確な目標があるのか、先のこともしっかり考えておく必要があります。
着実にキャリアアップしていきたいと考えるなら、30代でどのような経験を積んでおくべきかを見極めて、働き方を考えていかなくてはなりません。
それによって、今の会社で頑張るのか、転職した方が良いのか、方向性も変わってくるでしょう。
30代女性がキャリアプランを見直す上で必要な3つのこと
それでは、具体的に、30代でキャリアプランを見直すには、どんなことを考えれば良いのでしょうか?
将来を見据えた3つのポイントについて、お話しします。
1.やるべきことをきちんとやっているかを考える
20代で、必要な経験を積んできたかどうか、一度振り返ってみます。
今の会社で、取り立てて成果を残せていない、自分が自信を持って「20代はこれをやってきた!」と思えるようなことがないと感じている人は、まずなんでもいいので、成果を出しましょう。
成果というのは、例えば営業職のように、結果が数字に表れる仕事はわかりやすいですが、事務職などはわかりづらいものです。
そんな時は、
- 言われた仕事を指示通りやるだけでなく、プラスアルファの仕事ができただろうか
- 同じ部署の人の役に立てるような仕事ができただろうか
- 入社した頃よりも、周囲の人に「ありがとう」と言われることが増えただろうか
このように考えてみてください。
上司が何を求めているのかがわかるようになる、というのは立派な成果です。
これができれば、部署が変わっても、転職したとしても、しっかり仕事をしていけます。
2.自分の「核」を一つ決めること
今後のキャリアプランを考える上でもう一つ大事なこと、それは一番大きな目標をどう設定するか、ということです。
10年後、どうなっていたいか、考えてみてください。
- 社会貢献できるような仕事がしたい
- チームを統括できるような、リーダー的な仕事をする
- 新ブランドを立ち上げるなど企画に携わる仕事がしたい
- 仕事も大事だが、家庭を第一に考えられるような働き方をする
それによって、これからどのようなキャリアパスを歩んでいきたいのかが変わってきます。
3.自分にどんな経験が残るかを考える
キャリアプランを考えても、予定通りにいかないことは、きっと出てくるでしょう。
そんな時でも、家庭があると、すぐに方向転換できない、思うように仕事を変えられないという場合もあります。
頑張ってチャレンジしてみたことが、失敗に終わるかもしれません。
それでも、頑張ったことは経験として自分の中に残ります。
その経験が、いずれ役に立つ日がきっと来るのです。
ですから、「これからこの仕事を続けたとして、自分の経験値がどのくらい上がるだろうか?」ということも考えて、キャリアプランを立てましょう。
一般事務職など、キャリアプランを立てづらい職種の場合は、
- 営業事務
- 経理事務
- 総務事務
など、事務職の幅を広げてみるというチャレンジをしてみることもおすすめします。
現状維持のままではなく、どうすれば自分がより多くの経験を積んでいけるか、考えてみてください。
30代子持ちでも諦めないで!転職を成功させる秘訣
子供がいても、転職を成功させている人はいます。
ですから、諦めないでください。
子供がいても働きやすい、そして、あなたの能力をきちんと評価してくれる会社を探すのです。
既婚率・育休取得率の高い会社を探す
子持ちというだけで敬遠する会社もあるかもしれないですが、そのような会社は縁がなかったのだと考えても良いでしょう。
それよりは、女性にもっと活躍してもらおう!と思っている会社を探した方が、ずっといいです。
そのためには、同じ世代の既婚者がどのくらいいるかをチェックすることをおすすめします。
そして、できればその人たちの実際の声を聞けると、なお良いでしょう。
育休や時短制度がある、というのを言葉でいうのは簡単ですが、それが利用されていなくては意味がありません。
同じ世代の既婚者が、出産してもここでずっと働きたい!と思っている会社なら、30代の子持ち女性でも、採用してくれる可能性は高いです。
自由な働き方が認められている会社を探す
- フレックスタイム制
- 裁量労働制
- テレワーク
など、勤務時間に縛られない自由な働き方を採用している会社もおすすめです。
このような会社は、残業できるかどうかにこだわっておらず、成果物をきちんとあげることにこだわっていることが多いです。
与えられた仕事の結果をきちんと出せるなら、出退勤の時間にはこだわらないので、小さな子供がいるママにとっては働きやすい環境だといえます。
指示をしてもらえないと動けないという人では逆に働きづらくなりますが、自分で考え、自分から行動できる人なら、自由な働き方をしている会社はとても向いているでしょう。
大きな会社よりも、IT関連の会社やベンチャー企業などの方が、自由度は高い傾向にあります。
会社の知名度だけで選ばず、働き方を重視して探してみてください。
きっと、自分に合った会社が見つかるでしょう。
経験のある分野で仕事を探す
子供がいる女性が嫌がられるのは、「子供が病気をする=すぐ休む」と思われているからです
確かに、1〜2歳だと、毎月のように熱を出す子供もいて、全く休まずに仕事をするのは難しいでしょう。
しかし、たとえ休んだとしても、即戦力で、なおかつ能力が高いとなれば、採用される確率はぐんと高くなります。
要は、面接の時に「少しくらい休んでも、この人にぜひ我が社に来て欲しい!」と思わせられるかどうかです。
若くて独身でも、一から育てなくてはならない人より、子供がいたとしても細かい指示をすることなく、すぐに成果を上げてくれそうな人の方が、企業としては助かるわけです。
ですから、全く新しい分野にチャレンジするよりも、これまで経験したことのある仕事で応募する方が、採用の確率はぐんと上がるでしょう。
人の多い職場を探す
これは、大きな会社を探すという意味ではなくて、人数の多い部署のある会社がよいということです。
人数の少ない部署に配属されてしまうと、代わりがいないため、休みを取りづらくなります。
それよりは人数が多く、お互いに助け合って仕事ができる部署があるかどうか、自分のスキルがその部署とあっているか、という観点で探すと良いでしょう。
足りないスキルは育児の合間に補っておく
この人なら来て欲しい!と思ってもらうために、自信を持って語れるようなスキルがないと感じたら、育児の合間に勉強しましょう。
「この会社で、○○の分野の仕事を任せてもらえるよう、△△について学んでいます。」というように、前向きに取り組んでいる姿勢を示します。
たとえば、プログラミングなどのIT関連の技術などは、今後どこの業界でも重宝されるスキルになりますから、これまでの経験にプラスアルファできるようなスキルを身につけ、仕事の幅を広げるようにしてみてください。
子供の病気などに対する対策を練っておく
子供は、忙しい時に限って病気をするものです。
保育園に行って集団生活をすれば、どんなに家で気をつけていても、風邪をもらってきます。
ですから、突然の発熱で仕事に行けない!というような場合にどうするか、しっかり対策を練っておきます
- 夫と交代で面倒をみることにしています。
- 実家が近いので協力してもらうことにしています。
- ベビーシッターなどを利用しながら、出来るだけ仕事に穴を開けないようにするつもりです。
など、どのような対策を考えているか、面接で答えられるようにしておきましょう。
生産性の高さをアピールする
仕事によっては、どうしても残業が必要だという場合もあり得ますが、基本的には残業などしないで、定時に帰れる方が生産性は高いのです。
ですから、必要な時には残業ができるような対策を練ると同時に、残業をしない工夫もアピールできると良いでしょう。
例えば、「前職でも事務職をしておりましたが、MOS検定を取得して、パソコンのスキルアップに努めました。その結果、エクセルについての知識も深まり、手作業でやっていた仕事を自動化することもできました。」というように、効率化の工夫ができる人なら、子供がいても安心だと思ってもらえます。
パソコンのスキルは独学でも十分学べますし、過去の経験を生かして、どのように効率的に仕事をしていくか、という点もしっかりアピールしていきましょう。
パートで経験を積んで正社員を狙うのもあり
特にアピールできるようなスキルも経験もない、と悩む人もいると思います。
それならば、思い切ってまずはパートや派遣社員として経験を積みましょう。
大きな会社で、誰でもできる一般事務職などをやるよりも、中小企業で、働く日数は少なくても、幅広く仕事を任せてもらえるようなところが良いです。
できれば、自分が将来正社員として働くときのことを考えて、キャリアアップにつながるような職種・業種を選ぶと良いでしょう。
パートといえども実務経験をしっかり積んでいれば、そのスキルを武器に、正社員の応募ができるようになります。
子供も年中・年長になるとだいぶ丈夫になりますし、小学校へ上がると風邪をひくことも少なくなってきますから、その頃の転職を目指して、今は実力をしっかり身につけていきましょう。
仕事と育児を両立させるには上手に力を抜くこと!
かつては、専業主婦のいる世帯が多かったものの、昭和の終わりころから共働き世帯が増え始めました。
平成に入ると割合は逆転し、総務省の調査によると、2017年にはおよそ半数の世帯が共働きをしていることになっています。
しかし、女性の社会進出とともに、男性が家事や育児を担うようになったかというと、決してそうではありません。
仕事と育児を両立させるには、頑張りすぎないで、時間を有効利用する工夫が必要です。
手抜きというと、いけないことをしているような気持ちになってしまうので、「力を抜く」と考えてみてください。
便利な機械はどんどん取り入れよう
なんでも自分でやろうとしなくてもいいのです。
使える機械、家電があれば積極的に利用して、少しでも家事の負担を減らしましょう。
- 食器洗い乾燥機
- 洗濯乾燥機
- お掃除ロボット
などを駆使しして、家事の手間を減らすのです。
時間をお金で買うと思ってください。
仕事から帰ってきたら、ご飯を作るのだけで精一杯です。
洗濯や食器洗いなどは機械に任せてしまいましょう。
一度に揃えるとお金はかかりますが、自分が一番やりたくないと思う家事から、力を抜けるようにしていくと、ストレスが減ります。
宅配食材や惣菜などを積極的に利用しよう
ご飯は手作りしたいと思うママも多いでしょう。
余裕があるときは、それでもいいと思います。
しかし、仕事をしながら毎日全て手作りをするのは本当に大変です。
ここは、無理をしないで、食材の宅配サービスなどを利用しましょう。
ミールキットなどを注文しますと、材料があらかじめ切られた状態で入っていますから、あとは調理をするだけ。
手作りのものを出したいというママの願いも叶えられると思います。
また、疲れた時には、惣菜や冷凍食品に頼りましょう。
食事を作る時間を少しでも短縮できれば、子供とゆっくり夕食を食べられます。
疲れたら、とことん手を抜く。
楽をして気力と体力を回復させる方が大事です。
何でも「ついで」にやる!〜ながら家事で時短
掃除も毎日丁寧にやるのは難しいです。
子供がいれば家の中は散らかるものですし、仕事から帰ってきてからでは、食事やお風呂の準備で精一杯だと思います。
ですから、改めて「掃除をきちんとしよう!」などと意気込まないで、何かのついでにできることだけをやるようにしてみてはいかがでしょうか?
- トイレ掃除は朝起きた時に、軽くブラシでこするだけ
- 歯磨きしながら洗面所でクイックルワイパー
- 風呂掃除は最後に入った人がやっておく
- 夕食の支度をしながら、翌日の朝食の準備
- 週末の時間がある時に野菜を切るなどの下ごしらえ
など、とりあえず一緒にできる作業をやってみると、少しでも時短につながります。
もちろんパパとも共有し、一緒に家のことをやっていきましょう。
子供が自分でできることは積極的にやらせる
小さな子供でも、自分でできることがあります。
一つでもいい、自分でできることがあると、子供の自信にもつながります。
- 明日着たい服を自分で揃えてみよう
- おもちゃを自分で箱の中に片付けてみよう
- お茶碗をキッチンまで持って行こう
など、その子どもの年齢できる範囲のことで十分です。
子供はママが大好きなので、「できたね、すごいね、ママも助かるよ!」と褒めると、喜んでやってくれます。
時短勤務制度があれば利用する
育児介護休業法によって認められているのは、
- 子供が3歳未満
- 1日の勤務時間が6時間以下でないこと
- 日々雇用されるものでないこと
- 1年以上勤務等労使協定で適用除外とされていない者
この条件に当てはまれば、正社員でなくても時短制度を利用することができます。
また、会社によっては子供が3歳以上になっても時短にできるところもあります。
会社の制度を調べて、利用できるものは利用しましょう。
もっと自分の気持ちに素直に向き合ってみよう
30代の子持ち女性が転職活動をするとき、どうしても、家庭と両立できるだろうか、子供の面倒をしっかり見れるだろうか、と自分以外のことを優先させてしまうと思います。
もちろん、家庭は大事です。
しかし、家庭はパートナーと一緒に作っていくものですし、育児も協力して行うものではないでしょうか?
また、結婚や出産というライフイベントを経験すると、仕事そのものに対する考え方が変わる可能性もあります。
その時、会社員以外の選択肢が出てくるということも、頭の片隅に置いておきましょう。
30代という年代は、まさに子育ての真っ只中。
子供を育てながら仕事をするというのは、想像以上にエネルギーを使いますから、これまで通りに働くのは無理、となる人もいます。
また、自分の年齢が上がるにつれて、親の年齢も上がっていきます。
親の介護の問題が出てくることもあるでしょう。
仕事を辞めざるを得ない場合もあると思います。
それでも自分が幸せだと思える生き方をするにはどうするか、ということを今から考えてみませんか?
転職活動を始める前に、もっと自分の気持ちを考えてみてほしいのです。
- 自分が本当にやりたい仕事はなんだろう
- これから先、ずっと続けていきたい仕事はなんだろう
子育てが一段落した時に後悔しないためにも、自分の気持ちに蓋をしないでください。
自分がやりたいと思うことをまず一番に考えて、そこから、働く条件を考えていくと、後悔することは少なくなるでしょう。
今は、家で仕事をする方法もありますから、在宅勤務ができる会社に転職したり、フリーランスになるという選択肢もあります。
いっそのこと、一時的に家庭のことに集中し、仕事から離れるという選択肢もありです。
大事なのは、壁にぶつかった時にどうすることが自分にとって一番幸せなのか、それを自分で選ぶことです。
誰かの犠牲になったという思いを抱かないためにも、生き方そのものについても考えてみてください。
まとめ:30代の子持ち女性の転職は厳しいからこそ準備が大事
子供がいるというだけで敬遠されるのは、非常に悲しい話ですが、それが現実でもあります。
しかし、不満をいっても仕方ありません。
現実は現実としてしっかり受け止め、どうやって転職活動に臨めばいいのか、対策を練ることが重要です。
失敗事例から学び、同じことを繰り返さないようにしましょう。
納得のいく会社が見つかるまで、とにかく調べること!
ママがたくさん活躍しており、なおかつ将来性もある会社を頑張って探しましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。