「仕事が合わない」という気持ちを抱えたまま働き続けるのはとても辛いですよね。
日々の仕事に追われていると、自分の心と向き合う時間なくズルズルと辛い状態が続きがちです。
今回の記事ではそんなあなたが自分の状態を分析し、この先仕事を続けるべきか辞めるべきかを判断するための基準を紹介していきます。
仕事で悩んだ時は、少し立ち止まってこの記事を読んでみてください。
Contents
仕事が合わないと感じたのはなぜ?
「合わないなぁ」と感じた理由は何ですか?
いきなり仕事を辞めようか続けるかという結論を出すのではなく、なぜ合わないと感じているのかを分析してください。
以下に仕事が合わないと感じる時の一般的な理由を挙げていますので、自分に何が当てはまっているのか照らし合わせてみてください。
仕事内容に適性がない
仕事内容に適性がないとは、つまり、自分の性質に合っていない仕事をしているということです。
例えば初対面の人と接するのが苦手と感じている人が接客業をしていたり、単純作業が辛いと感じる人が単純作業メインの業務をしいていると、日々大きなストレスを感じている状態になります。
入社した時には適性がないと気づかなかったり、希望していたことをする部署に配属されず、仕事をする中で仕事内容に適性がないと気づくことも少なくありません。
能力が足りていない
仕事内容に必要な能力が低いことも、仕事に合っていないと感じる理由でしょう。
例えば、「人と話すのは好きだけれど人からあまり良い印象を持たれない人」は、会話の能力が高くても、接客としての能力不足が考えられます。
苦手意識があるかどうに関わらず、成果が出ないとほとんどの人は「自分はこの仕事に関する能力が足りていないんじゃないか」と悩むようになるでしょう。
労働環境が良くない
長時間労働を強いられる、セクハラ・パワハラがある、休日がない、など明らかに労働環境が良くないと仕事を続けていくことが困難です。
労働環境はなかなか一人の社員で変えることが出来ない部分なので、他の会社へ転職したいと思う人が多いでしょう。
過酷な労働環境で疲れきった状態が続くと、思考能力や判断能力が落ち、苦しくてもなかなか転職活動に踏み切れなくなるので注意してください。
社風が合わない
労働環境が悪いわけじゃないが、社内の雰囲気や経営理念など会社の方向性が自分と合っていない場合もあります。
合わない会社にいるよりもっと活躍できる場所があると思うのは普通の思考です。
実際ウマが合う人と合わない人がいるように、ウマが合う会社、合わない会社というのもあるのです。
給料が低い
仕事に見合った給料を貰えていないと感じる時、社員は会社へ不信感を覚えます。
仕事はボランティアではないので、給料はとても重要です。
給料が低いと感じる時、働き手は自分の仕事が正当に評価されていない、という不満を持ちます。
結果、この会社には自分は合わないのだと思うようになるのです。
人間関係が合わない
人間関係でトラブルが起きた、またはなんとなく合わない人と同じ職場には居たくないですよね。
毎日顔を合わし、狭い空間で一緒に仕事をする同僚の中に合わない人がいるストレスは計り知れません。
その場に居ること自体が苦痛な状態では、仕事のパフォーマンスも落ちてしまうでしょう。
そのような状況で仕事をしていると、仕事自体「合わない」と感じるようになります。
将来につながらない
新卒の時は「就職すること」が目的でそれから先のことは案外考えないものです。
就職し数年経ち、このまま続けていてもスキルアップが出来ない、次のステップに進めないと気付いた時、「自分はこの会社に合わない」と感じるでしょう。
次のステップに進めない状況とは例えば、この先数年経っても今以上のスキルが身につきそうにない、少し役職がついても他のもっといい会社に転職出来る見込みがない、などです。
他にやりたいことがある
自分のやりたいことが明確にある人は、仕事内容がやりたいことと違う場合「仕事が合わない」と感じるはずです。
「他にやりたいことがあるのに」と思いながら別の仕事を続けることはストレスになります。
今の仕事を続けていてもやりたいことが出来る見込みがないと、仕事を続けるモチベーションも徐々に下がってしまうでしょう。
仕事を辞めるかどうか
なぜ、自分が仕事に合わないと感じているのか、理由が明確になりましたか?
複数の原因がある人もいたのではないでしょうか。
辞めるべきかどうかの判断基準は「仕事に向いていない理由を解消できるかどうか」です。
具体的には次のことを考えてください。
異動できるか
せっかく就職した会社ですので、もし異動できるのでしたら転職する前に異動を試してみると良いでしょう。
仕事内容が合わないのであれば、今と違う業務をする部署に異動をするとそこで能力を発揮できるかもしれません。
部署によって労働環境に差がある会社もあるので、部署異動によって問題が解決することも多いです。
会社に相談しても異動が出来ないようでしたら、転職を検討してみましょう。
自分の努力で変わるか
主に適性がない、能力がないことが仕事に合わない要因だった方は、数カ月の努力で仕事が楽しくなるかどうかを辞めるかどうかの基準にできます。
辛い状態でズルズル合わない仕事を続けるのは良くないので、期間を決めて努力してみてください。
例えば、苦手意識を無くす為の工夫をしてみたり、能力が高い人の仕事のやり方を観察するなどです。
最初に決めた期間で力を尽くしても、やっぱり「仕事が合わない」と感じるなら転職を検討することにしてはいかがでしょうか。
将来に対しメリットがあるのか
この会社でもう少し働き続けることにメリットがあるかどうかも、重要な基準です。
もし、会社に長くいて良い点があるのなら、この先どうするか、人生設計がしっかり決まるまではもう少し働いてみても良いでしょう。
逆にこのまま働き続けても自分の人生にメリットがないと判断した際には、転職を考えてみてください。
他の会社よりいい環境かどうか
実際に転職するかどうかの判断は置いておいて、とりあえず世間には他にどんな会社があるのかどうか、自分はどんな場所に転職できるのか調べてみてください。
自分の条件で今の会社より心惹かれる会社があるのなら、転職活動をすることをおすすめします。
もし、どんな会社の情報をみてもピンとこない状態でしたら、もう少し今の会社で仕事を続けた方が良いかもしれません。
悩んだ時は少し休憩をとる
仕事に悩み「辞めたい」と思った時はまず、有給休暇を使ってゆっくり休む時間を取ってください。
悩みを抱えた状態だと判断能力が落ちるので、その中で仕事を続けるか辞めるかという重要な判断をするのは危険です。
仕事が忙しく有給休暇を取りにくい気持ちもわかりますが、悩みながら仕事をし続けても、結局は仕事のパフォーマンスは落ちてゆきます。
インフルエンザにでもかかったと思って無理にでも休暇をとってください。
もし会社が有給休暇を取らせてくれない場合は違法ですので、社内の労働組合や社外の労働局などに相談して適切な処置を取ってもらいましょう。
「とりあえず3年」には縛られなくていい
仕事を辞めるかどうかの基準に「仕事をして3年以内かどうか」は含めない大丈夫です。
とりあえず3年間は働かないと転職は出来ないと思っている人も多いようですが、実際は3年以内に辞めていても転職はできます。
もちろん仕事は始めてすぐに身にはつきませんから、3年以上同じ会社で働くことで得るものはありますし、転職の条件が良くなることもあります。
しかし、本当に心身の健康を損なってまで3年間我慢して働く必要があるでしょうか?
とりあえず3年働いたかより、自分の心身の健康や限られた人生の時間をどう使うかを重視して転職するかどうかの判断をすることをおすすめします。
まとめ
仕事が合わないと感じた時、まずはなぜ合わないのか理由を明確にしてください。
そしてそれが改善できず、異動も出来ず、今後会社にいるメリットがないようであれば転職を考えてみるといいでしょう。
退職や転職の決断するにも労力が必要なので、悩んだ時は少し休暇をとってストレスのない状況でゆっくり考えてみてください。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。