仕事の悩み

仕事前に吐きそうになる。心の危険信号を知って正しく対処する

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「仕事前に吐きそうになる」「仕事に行きたくなさすぎて体調を壊す」こんな風に悩んでいませんか?

具体的な体の病気があるわけでもないのに、毎朝体に不調が出る場合は、心の危険信号が灯っているのかもしれません。

心が原因で吐き気などの体調不良がある場合、早めに環境を変えなければ重大な危険性をはらんでいることもあります。

仕事前に吐きそうになる


まずは、実際に仕事前に吐き気を感じたことがあるという方の体験談を確認してみましょう。

30代派遣女性

「以前、派遣社員として大手メーカーへ勤務していた時の話です。

仕事へ行くのが辛くて毎朝急に襲われる吐き気に悩んでいました

仕事内容は事務作業が中心で特別なスキルがいるものではなかったため、原因ではないと感じています。

心当たりがあるとすれば、人間関係です。

派遣社員には正社員にはわからない派閥のようなものがあり、女性ばかりの中で苦しかった

特にランチタイムに孤立するのが怖くて、そのことを思うと朝、会社へ行きたくなくなるのです。

会社を異動したい旨も伝えていたのですが、実は以前も同じような環境を経験していて、会社が変わればそれで自体が良くなるとは思えなかったことも原因です。

吐き気以外にも、食欲がなくなり体重が減っていきました。」

こちらの女性は、仕事の人間関係に悩んで毎朝吐き気を感じていたと訴えています。

吐き気の他にも、食欲減退が見られ体重が減るなどの体への影響が出ているようです。

40代男性

「以前勤めていた会社で大きな失敗をしたことが原因で、自律神経失調症の診断が出ています

失敗と言うのは自分でも嫌なのですが、冷静に考えたらそうなのかと。

具体的には、海外転勤の話に自分が乗り実際に数週間転勤生活を経験したものの、環境の違いや言葉の違いに馴染むことができず、もちろん仕事をこなせる状態にもなれずに帰国しました

会社としては自分の転勤のために様々な手はずとコストをかけてくれたので、帰国後に以前と同じ職場で働くのが負担に感じられ。

最初のうちは肩こりや軽い目眩だけだったので過労かな?なんて捉えていたのですが、帰国してすぐだったのでさほど業務量も多くないわけです。

そのうちに、手足の震えや運動したわけでもないのに汗が出てきたり

今から思うと周囲の目が気になってそれがストレスになり、心が危険信号を出し始めていたのですね。

だんだんと朝起きるのが辛くなり、吐き気や食欲不振、ベッドから立ち上がれない日も増えてきました

今は仕事を辞めて自宅療養を続けていますが、家族にも迷惑をかけるのでどうすべきか悩みます。」

こちらの男性は、仕事での具体的な経験がきっかけとなり症状を感じています。

病院でも診断名がくだっていますが、その病状の1つに朝の吐き気を感じているようです。

仕事の前の吐き気以外の心の危険信号とは?


次章では、仕事の前に感じる吐き気以外で心の危険信号と言える症状についてご紹介します。

以下に挙げる症状は仕事前及び通勤中や仕事中にも現れることがあります。

体に現れる症状

頭痛、めまい

心のストレス信号は風邪の症状と似ていることも。

頭の痛みやめまいがストレスの証である場合もあります。

その他の初期症状がなく薬を飲んでも回復しない場合は早期に専門家に診てもらうのも効果的な対処法です

ドキドキする、汗をかく

体を動かしたり運動をしたわけでもないのに、急な鼓動の早さを感じたり汗が出てくる症状

仕事のことを考えるだけでこうした症状が現れると言うケースも。

長期間続くようであれば、心の危険信号だと言えるでしょう

不眠

疲れているはずなのに、いつもの時間になってもなかなか寝付けない。

明日の仕事のことを考えると目や頭がひどく冴えてしまう

こうした症状も心が非常なストレスを感じている危険信号です。

不眠が続くと日中にだるさが現れたり注意散漫になるばかりでなく、大きな体調不良につながります。

食欲不振

睡眠同様、生活の基本をなすのが食習慣です。

心に大きなストレスを抱えていると食事がうまく摂れなくなることも

ストレスや緊張による一時期的な食欲不振は誰しもが経験することですが、数週間〜数ヶ月など長期間にわたる時は専門医へかかるなどの対処が必要です。

心の症状

憂鬱さ、不安感

生きていれば憂鬱さや不安感を感じることはありますが、生活に支障をきたすほどの気分の落ち込みは、心の危険信号のサインです。

ネガティブな気分とともに、さきほどご紹介したような体の症状や生活が進められないなどの困りごとがある場合は、必ず専門家へ相談しましょう。

焦燥感

具体的に焦る必要がないのに、常に何かに追われているような不安定な気持ちはありませんか?

そうした焦燥感も心が大きなストレスを感じているサインです。

「何かしなくては」と常に感じている状態は、心にさらにストレスをかけることにもつながります。

怒り

具体的な事象がないのにイライラしたり、些細なことでも怒ってしまうのも危険信号

自分では気付くことが少ないため、家族や友人から「怒りっぽくなったね」と声をかけられて、はじめて心のサインに気付くというケースも。

判断力や思考力の低下

いつもならすぐに決められるようなことでも、なぜか決断の気持ちが生まれない、考えがまとまらないのも、ストレス信号です。

こうした力の低下に加えて、「何もする気が起こらない」「常に頭がボーっとする」などのトラブルを抱えることもあります。

これまでご紹介した心や体の症状が原因となって、以下のような行動を取ることもあります。

・遅刻や欠勤が増える
・人との交流を避ける
・電話やメールに対応的ない
・暴飲暴食、食欲不振
・喧嘩

行動の症状が出たことによって、はじめて心のサインに気付いたという場合もあります。

心の危険信号を知った際の対処法


最後に、心の危険信号に気付いた際にすべき対処法をご紹介します。

「身体表現性障害」とは?

冒頭でご紹介した仕事が原因の吐き気をはじめ、その他を含めた体の危険信号を感じたら、まずは「身体表現性障害」を疑ってみましょう。

まだまだ聞きなれない病名ではありますが、身体的な疾患や異常がないにも関わらず様々な身体症状が現れ持続するのが特徴です。

前章でご紹介したようなトラブルもこの病状に当てはまります。

多くの人が内科や外科、整形外科、婦人科を訪れますが具体的な異常は見つけられません。

最終的に精神科を受診するまでに数年かかるケースも散見されています

仕事などが起因したストレスによる吐き気では、摂食障害やパニックしょうがい、うつ病などの診断が下ることもありますが、いずれにしても精神科にかからなければ判明しないのが大きな特徴です。

「身体表現性障害」になりやすい人

身体表現性障害にはなりやすい人がいるとされています。

・自分に自信がない
・ネガティブに物事をとらえる
・過度に自己にとらわれる
・身体感覚が敏感

他にも、“病気になれば仕事や家事をしなくてもいい”という病気から得られるメリットのために無意識に病気を生み出すことも、この障害の問題点として考えられています

「身体表現性障害」には長期治療が不可欠

その他の精神疾患同様、身体表現性障害には長期の医療的対処が必要不可欠です。

また、現時点では医療的なアプローチにおいても治療法が確立されていないのが事実です。

治療薬がないため、精神療法や環境調整がメインの治療法となります。

まとめ


今回は、仕事が原因の吐き気についてご紹介しました。

ストレスからくる精神市疾患では、吐き気以外にもその他の症状を併発することが多いです

1つでも病状として当てはまるものがあれば、迷わず精神科を受診するようにしましょう

治療法は確立されていませんが、身体表現性障害をはじめ性格な診断名が下るとスムーズに治療を進めることができます。

この記事の監修

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文

1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。

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