今の仕事が嫌だ、逃げたいと思っているあなたは、今、そのネガティブな思いで心がいっぱいになってしまっていると思います。
結論から言いますと、逃げたいと思っているなら、逃げてもいいのです。
しかし、逃げ方は少し考えてほしい。
今の仕事から逃げても、まだ人生は続きます。
ですから、逃げた後の人生が順調に進むよう、どうやって逃げることが正解なのかを考えてみます。
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あなたが仕事から逃げたいと思うのはなぜですか?
仕事に行くのが面倒だ、だるいなと思うことは、誰しもよくあることでしょう。
しかし、逃げたいとまで思うのは、そう多くないと思います。
そこまであなたを追い込んでしまっているものは、何でしょうか?
仕事量が多すぎて辛い
- やってもやっても、仕事が終わらない。
- いつも何かに追われているような気がする。
こんな気持ちで毎日過ごしていたら、ストレスは半端ないでしょう。
業務量に見合った人員が配置されていないか、それとも自分の力量を超える仕事を任されているか、いずれにしても自分のキャパシティを超える仕事量を持ち続けていると、体力だけでなく気持ちまで疲弊していきます。
人間関係が悪くて仕事に行くのが辛い
すべての人と気が合うなんてことはない、と頭では皆わかっているはずですが、とことん合わない上司、同僚がいると、会社にいることすら苦痛になってくることがあります。
上司のちょっとした言動にも
- 嫌味を言われている気がする。
- 自分は嫌われているのではないか?
と敏感に反応してしまうこともあるでしょう。
好意が持てない相手の悪いところばかりが目についたり、嫌だなと思っている気持ちが態度に表れてしまったりということもあります。
そして、どんどん人間関係が悪化してしまうため、仕事に行くのが辛くなるのです。
今の仕事が向いていないと思うことが辛い
誰もが、自分の希望する部署に配属されるとは限らず、むしろ若いうちは、いろいろなことを経験すべきという方針の会社もあるので、向いてないと思う仕事を任されることもあると思います。
向いてなくても会社員である以上は、与えられた仕事で成果を出すしかないのですが、向いてないと思うことで成果を出すほど難しいことはありません。
人はそれぞれ持っている能力が違いますので、他の人が簡単にできることでも、自分は全くできないということはあるものです。
そんな時、こんなにできない仕事をやらされ続けるのはもう耐えられない、逃げたいと思うようになります。
仕事でミスを連発し怒られてばかりいる
仕事でミスをしない人はいませんし、どんなに気をつけてもうっかりミスはあるものです。
しかし、何度も同じミスを繰り返していると、さすがに上司にも怒られてしまうでしょう。
また同じミスを繰り返したらどうしようという不安から、さらにミスを繰り返してしまうという悪循環に陥ってしまう人もいます。
あまりに怒られていると、自分は会社にとって必要ないのではないかと思い悩んで、仕事に行くのも辛くなってしまいます。
仕事から逃げてもいい時とダメな時の見分け方
どうしても仕事から逃げたい。
少しでもそう思ったら、それは心からの「少し休んで!」というサインです。
まだ、冷静に考えられる力が残っているので、この段階で次のことを考えてみてください。
そうすると、今本当に逃げてもいいのか、逃げたらまずいのかがわかります。
何か嫌なことがあったからという短絡的な理由ではないか
上司に、理不尽な理由で怒られた。
もう明日から、仕事なんて行きたくない!と思ったとしましょう。
普段からあの上司とは合わないと思っていた、自分ばかりに厳しいと、どんどんネガティブな思いに囚われていくことがあります。
しかし、そんな時こそ冷静になってほしいのです。
あなたから見たら理不尽な理由でも、上司の立場に立ってみると正しいという場合はよくあることです。
経験不足であるために見えていないことはたくさんありますから、一時的な感情で逃げるのはあまり得策ではありません。
もし、同じようなことを指摘されているのなら、自分が上司の指示通りにできていない可能性もあります。
言われた通りに頑張っているのに、パワハラをされているというなら逃げてもいいですが、自分にもまだ努力の余地があるのなら、もう少し頑張ってみましょう。
周囲に流されていないか
例えば、友達が転職して、給料が上がったとか、自分のやりたかった仕事に就いて昔からの夢を叶えたとか、人のことを見て羨ましい気持ちになっているということはないでしょうか?
他にも、起業して楽しく仕事をしている人を見て、自分も起業したくなっているとか、人に流されていないかを、よく考えてほしいのです。
キラキラしているように見えている人でも、影でものすごく苦労していることはよくあることですし、表面的なことだけではわからないこともたくさんあります。
周囲の人を見て、取り残されたような気持ちになって焦っていないか、もう一度冷静に考えてみてください。
実は羨ましく思っているだけだとわかれば、逃げてはダメです。
しかし、もっと自分に向いてる仕事がしたい、他にやりたいことがあるという明確な目標があるなら、逃げても大丈夫です。
大事なのは逃げ方。本当に逃げるべきか、賢く逃げる方法を考える
よく考えたけど、やっぱり逃げたい。
そう思ったら、「逃げ方」を考えましょう。
自分を守るために逃げることはとても大切です。
しかし、できるだけ周囲に迷惑をかけず、なおかつ、逃げた後の自分の人生がどうなるかも同時に考えていく必要があります。
いきなり失踪するようなことをすると家族も心配しますから、どうやって逃げればいいのか、その方法を考えます。
しばらく休んでみる
逃げてもいいと言ったのに、休むの?と思うかもしれませんが、実際に行動に移す前に、心と体の英気を養うことはとても重要です。
あなたに今必要なのは、逃げることではなくて、休むことなのです。
激務に追われて考える余裕がなくなってしまっているだけなら、少し休むことで「逃げなくてもいいかな」と少し冷静に考える余裕ができる可能性があるので、勇気を出して休んでみてください。
できれば平日に2〜3日休めれば良いのですが、もし1日しか休めない!と思うなら、出来るだけ休日に続けるようにして、休んでみましょう。
自分はどうやって生きていきたいかをよく考える
今の仕事に向いてないと思うとき、ではどんな仕事なら向いてるのかを考えることはとても大切です。
最初は向いてると思って始めた仕事でも、やってみたら思ってたのと違うということはよくあるので、方向転換するのは、決して悪いことではありません。
むしろ、勇気ある撤退だと思って、スタートし直せばいいだけのことです。
- 好きなことをやって楽しく生きていきたいか
- 得意なことをやって稼いでいきたいか
あなたの方向性はどちらでしょうか?
逃げるという言葉はネガティブなイメージの言葉ですが、自分が本当に逃げたいと思ったら、逃げてもいいのです。
会社やアドバイスをしてくる友人、知人は、あなたの人生の責任は取ってくれません。
3ヶ月後に会社が倒産すると思って計画を立ててみる
今後の計画を立てる上で大切なのが、期限を切って考えるということです。
「いつか転職したい」と思っていると、その「いつか」は永遠にやってきません。
実際に転職するかどうかは別として、「3ヶ月後に会社が倒産するとしたらどうすればいいか」と思ってみてください。
真剣に、将来のことを考えられると思います。
どうやって逃げたら、次のステージでも苦労しないだろうか?ということを、現実味を持って考えられるようになるので、いきなり辞めて路頭に迷うということもないでしょう。
実際に転職活動をしてみる
3ヶ月後に転職するとしたら、情報収集から自己分析など、やることはたくさんあります。
その間、いろいろなことを必死で考えるでしょう。
転職するにあたっての課題も見えてくると思います。
こんな仕事がやりたいなという漠然とした思いだけでは、転職活動は成功しません。
どうすれば希望の会社に入れるだろうか?と真剣に考えてみることで、自分に適した仕事が見えてきます。
そうすると、実際に転職するという方法もありますし、今の会社で、自分の適性を活かせる違う部署への配置転換を願い出るという方法も見出せるでしょう。
まとめ:本気で逃げたいと思うなら逃げてもいい!でも逃げ方は考えよう
仕事から逃げるというのは、社会人としてはあまり褒められたことではありません。
周囲の人にも迷惑をかけるでしょうし、信頼も失ってしまうからです。
しかし、よく考えてみて、それでも逃げたいと思うなら、逃げるのはアリです。
そのまま留まって、やはり辞めた方が良かったと後悔しても、誰も責任は取ってくれません。
自分の人生ですから、自分で責任が取れるならいいのです。
そのためにも、今一度冷静に考えてみてください。
本当はこんなことがしたかったんだ!ということがわかれば、周囲に迷惑をかけずに辞める方法も考えられます。
いきなり、文字通り逃げ出してしまうのではなく、自分の将来のこともしっかり考えながら逃げるようにしましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。