ただでさえ楽しくない仕事が、イライラすることがあると、さらに嫌になってしまいます。
なぜそんなにイライラするのか、その原因を考えてみたことがあるでしょうか?
いやな上司も部下も、忙しいこともみんなイライラする!と思うかもしれませんが、もしかしたらその原因は自分の中にあるのかもしれません。
そこで、なぜそんなにイライラするのか、原因を探りつつ、イライラしなくなるための方法を考えていきます。
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何に対してそんなにイライラしてしまうのか
会社には色々なタイプの人がいますから、価値観が合わないとイライラする原因になります。
また、最近は定時で退社できる人も少ないでしょう。
疲れがたまると、どうしてもイライラしがちです。
理不尽で仕事ができない上司に対して
言われた通りにやったはずなのに、指示と違うと怒られたり、上司がさっさと判断してくれないから、なかなか仕事が進まないなど、上司に対する不満がたまるとイライラします。
仕事の遅い人に対して
昨日後輩に頼んだ仕事が、全然上がってこない!とイライラしてしまうことがあると思います。
結局手伝って、こんなことなら自分でやればよかったと思うこともあるでしょう。
なぜスムーズに仕事を進められないのか、やる気がないのでは?と見ているだけでイライラしてしまいます。
仕事が思い通りに進まないから
自分の力不足、もしくは仕事の量が多すぎるなどが原因で、仕事でミスしたり、思い通りに進められないなどの事態に遭遇すると、とてもイライラします。
疲れてイライラする
忙しすぎて、ろくに眠れないような状態ですと、疲れが溜まってイライラします。
思い切って休んでしまえばいいのですが、真面目な人ほど無理してしまうため、体調が優れずにイライラだけが募ります。
仕事でイライラする本当の原因は自分の心。気持ちを切り替える3つの対処法
原因が色々あるように見えて、実は根っこは一つ。
自分の気持ちにあるのです。
自分の気持ちを見つめ直すことが、イライラの解消に繋がります。
ストレス解消のために好きなことをしたり、気分転換をするのも大事ですが、それは結局一時しのぎです。
気持ちを切り替えるには、自分の気持ちと正面から向き合い、広いものの見方ができるようになることが必要です。
自分の感情は自分でコントロールする
イライラしているというのは自分の気持ちの問題です。
イライラしている相手や物事に原因を求めがちですが、そうではありません。
そのことに反応してイライラしているのは、自分の心なのです。
同じ出来事に遭遇しても、イライラしない人がいます。
その違いは何か、出来事の受け止め方なのです。
例えば上司や部下に対して、相手を思いやる気持ちがあると、ちょっとしたことではイライラしないものです。
また、仕事の量が多くて疲れが溜まっていたとしても、この仕事が片付いたら休みを取ろう!ということを楽しみにしたり、もう少し効率化できないか?自分の仕事のやり方は本当にこれでいいのか?と我が身を振り返ることのできる人は、気持ちの切り替えも上手で、それほどイライラしません。
ですから、イライラするのは自分の気持ちの問題だということを受け入れることからスタートしましょう。
イライラは自分でコントロールできるものなので、たまに上司の機嫌が悪くても、疲れているのかな、いやなことでもあったのかなと考えるだけで、受け止め方は変わります。
自分の基準に人を当てはめないこと
例えば、「これはこうすべきではないか?」と思っていることに対して、他人が違うことをするとイライラすると思います。
しかし、それはあなたの基準であって、他人の基準ではありません。
ですから、あなたの物差しを人に当てはめても無意味なのです。
仕事の出来に関しても同じことで、このくらいの仕事は1日もあればできるはずでは?とあなたは思っても、みんながそのようにできるわけではありません。
また、上司には、あなたの理想の上司像を押し付けていないでしょうか?
上司とはこうあるべきという気持ちを持っている限り、それと違うことをされるとイライラします。
自分の価値観や考え方を持つことはとても大切ですが、それにこだわらないことです。
自分は間違ってない!とこれまでのやり方に固執してしまうと、仕事も人間関係もスムーズにいかなくなります。
人が100人いたら100のやり方、考え方があり、絶対に正しいことなどないということを肝に銘じましょう。
イライラしたら紙に書き出してみよう
しかし、いきなり自分の感情をコントロールするのも、考えを柔軟にするのも難しいことです。
そこで、イライラしたら、何に対してイライラしたのか、紙に書き出してみませんか?
仕事中にやりづらかったら、メモだけ取っておいて、家に帰ってからゆっくりやっても構いません。
例えば、今日上司に指示された仕事の内容がよくわからなかった、それなのに上司もよくわかっていなかった。
自分もわかってないのに無茶振りするな!とイライラした、という出来事があったとしましょう。
- 今日は○○という仕事の指示を受けた(事実)
- 内容がよくわからなくて上司に聞いたけれどはっきりしなかった(事実)
- 他にも仕事があって忙しいのに!とイライラした(自分の感情)
こんな風にして書き出してみると、仕事の内容がわからなかったというよりも、忙しい時にわけのわからないことを言われたことに対してイライラしている、ということがわかります。
もし暇な時期なら、「自分で調べればいいや」と思って、イライラしなかったかもしれません。
そうか、忙しくて余裕がないからイライラしたんだとわかれば、急ぎの仕事があるので、これは後回しでいいかと確認したり、今余裕がないので、他の人にお願いしてもらうなど、対処法も考えられるでしょう。
イライラするのは自分に余裕がなくなっているからかも
イライラするときに、例えば「上司が理不尽だから」「仕事が思い通りに進まない」と誰かのせい、何かのせいにしているうちは、いつまでたってもその状況を変えられません。
上司の仕事は、自分が上司の立場になってみないと本当の大変さはわからないものです。
あなたからみて理不尽だと思うことも、上司なりの理由があったのかもしれません。
仕事は一人でできるものではなく、たくさんの人に支えられてできるものです。
しかし、自分の掲げた目標ばかりに目がいっていると、ついそのことを忘れてしまいがちです。
どうして思い通りにいかないのか、なぜ部下は言った通りに動かないのか。
そんな思いに囚われているときは、視野が狭くなっているかもしれないなと、少し立ち止まってみてほしいのです。
周りの人への感謝の気持ちを忘れ、自分一人が頑張っているような気持ちになっていませんか?
相性の合わない相手がいたとしても、仕事の上では助けてもらうことたくさんあるはずです。
何事も、お互い様です。
目標に向かって努力することはとても大切ですが、周囲への配慮を忘れるようではきっといい仕事はできません。
色々な人の支えがあってこそ仕事ができるのだという気持ちを忘れずにいることで、自然と感謝の気持ちが湧いてくるでしょう。
そうすると、ちょっとしたことで他人にイライラすることが減ってきます。
心に余裕を持って過ごすことが大切です。
まとめ
仕事をしていれば毎日色々なことが起こりますし、自分と価値観の合わない人ともたくさん遭遇します。
そのたびにイライラしていたら、心身ともに疲弊してしまいます。
人のせいにしても問題は解決しませんが、イライラするのは自分の受け止め方の問題だということがわかれば、あとは自分の気持ちをコントロールするだけです。
自分の価値観を人に押し付けないように気をつけ、周囲への配慮も忘れないようにして、心に余裕を持つことで、イライラする気持ちは少しずつ減っていくでしょう。
相手を思いやり、広い視野を持った人になれるよう、周りに感謝の気持ちを持つことが大切です。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。