仕事の人間関係に振り回されず、仕事のミスも引きずらず、いつも楽しそうに仕事をしている人がいます。
それは、仕事は仕事と割り切ることが上手だからです。
しかし、割り切りたいけど無理!という人は多いと思います。
そこで今回は、割り切ることが上手な人の特徴を踏まえて、どのようにすれば割り切り上手になるのか、その方法をお話しします。
仕事は仕事と割り切って、ストレスを軽くしていきましょう!
Contents
仕事を割り切るとはどういうこと?割り切ることができる人の特徴
仕事を割り切ることのできる人はどのような考え方で仕事を進めているのでしょうか。
うまく割り切れないという人は、割り切り上手な人の考え方を知っておくと参考になるでしょう。
失敗を受け止める
割り切りができないと、いつまでも失敗を引きずりがちです。
誰しも仕事で失敗することはありますし、頑張ってもできないことはあります。
そんな時に割り切ることができる人は「起きたことは仕方ない」と前を向き、次にどうすればいいかを考えます。
無理をしない
向上心があることはとても素晴らしいことですし、上を目指す気持ちがなければいい仕事ができません。
しかし、能力には限界があります。
割り切ることができる人は、ここまで頑張ってもできなければ仕方ないと、いい意味で諦めることができるのです。
自分一人ではできないと判断したことは、すぐに周囲に助けを求めることも上手。
無理して、一人で仕事を抱え込まず、上手に人を頼りながら仕事を進めていけるのです。
会社を出たら仕事のことを忘れる
割り切ることのできる人は、会社から一歩出たら、もう仕事のことは忘れます。
もう仕事が目の前にないのに、考えていても仕方がないからです。
特に、嫌なことを思い出して悶々とするいうことはしません。
仕事の不満を引きずらないので、ストレスも溜めにくいのです。
人の評価を気にしない
どんなに頑張っても、批判してくる人は一定数いるものです。
粗探しが上手で、決して人を褒めない人もいますし、敵意を持って攻撃してくる人もいます。
そんな人たちのことを気にしていても、自分が気疲れするだけです。
割り切ることのできる人は、大事なのは自分がどのように仕事と向き合うかということであって、人の評価ではないということを知っています。
ですから、周囲にどう思われるか、どう言われるかは気にしないのです。
どうして仕事が割り切れないのか?古い価値観に縛られてストレスを溜めやすいから
真面目なのは素晴らしいことなのですが、時にそれが足かせとなって、自分を苦しめてしまいます。
小さい頃から植え付けられた古い価値観を変えていくのは難しいですが、自分がその価値観に縛られていると自覚するだけでも、働き方を変えていけるようになるでしょう。
間違いを受け入れられないから
100%、完璧な仕事ができればいいですが、人間のやることにミスはつきものです。
どんなにベテランでも、仕事ができる人でもミスはするのです。
しかし私たちは、子供のころから模範解答をすることがいいこととされてきました。
そのせいで、間違えるのは恥ずかしいことだと思う人は多いでしょう。
ですから、仕事でミスをすると必要以上に気に病んでしまうのです。
残業する人が偉い人という古い価値観
仕事をする時間は就業規則で決められていますから、その時間だけ仕事をすれば十分なはずです。
納期までに仕事が終わればいいのであって、定時を過ぎればいつ帰ろうが個人の自由です。
しかし、みんなが忙しそうにしていると、一人だけ帰りづらくて、結局自分も残って仕事をする人もいるのではないでしょうか?
日本にはまだ、仕事の成果よりも長時間働く方が偉いという風潮が残っています。
その古い価値観に縛られている人が多く、「私の仕事は終わったから」と割り切って帰ることができないのです。
休みを取りづらい日本の風潮
有給休暇は労働者の権利であり、いつ休もうと基本的には個人の自由です。
休むに当たって、理由を伝える必要もありません。
ですから、仕事さえきちんとしていれば、別に夏休みでなくても、まとめて1週間休んだっていいわけです。
しかしこれも、休まない方が偉いというような風潮が残っている会社が多いです。
特に、周りが休みを取っていないと、自分だけ取りづらいと感じてしまい、なかなか有給休暇を消化できずに残してしまう人は多いでしょう。
協調性や「和」が重視される環境
そして何よりも、「他の人と違うことをしない」ことが重視される、間違った「和」の風潮によって、割り切ることができない人が多いでしょう。
- 自分だけ休んだら何か言われるのではないか
- 自分だけ早く帰ったら何か言われるのではないか
そんなことを気にしてしまって、仕事が終わっているのに帰れない人がいるのです。
協調性を発揮すべきは、こんな時ではありません。
気軽に相談できる人がいない
日本は、わかりやすいマニュアルを揃えて教えるというより、「見て覚えろ」的な教え方がまかり通ってきました。
ですから、いまだに新人の教育システムが整っていない会社はたくさんあります。
ここはどうすればいいのかな、誰かに聞きたいなと思っても、気軽に質問できる先輩や同僚がいないと、とても仕事がしづらいでしょう。
簡単な質問ですらしづらい環境なら、難しいことなどはなおさら聞きづらいと思います。
わからないことをなかなか解決できないと、仕事がスムーズに進まなくてイライラしますし、簡単なことすら聞きづらい職場の雰囲気に、とてもストレスが溜まります。
上司の評価が気になってしまう
上司の仕事の進め方と自分の仕事のやり方が合わないこともありますし、その日の機嫌によって態度が違う人などは、相手にしているだけでとてもストレスが溜まります。
同僚や後輩なら注意できることもありますが、相手が上司となると面と向かって指摘するのも難しいことがあります。
しかし、部下の評価をするのは上司です。
意見が合わない上司がいると、自分の評価もなかなか上がらない場合がありますが、割り切れない人はその評価=自分の価値と感じてしまいがちです。
仕事は仕事、自分の価値とは関係ないのですが、学校の成績が良かった人ほど、仕事の評価を気にしてしまい、ストレスになります。
仕事は仕事と割り切る!ストレスフリーへの道
周囲の価値観に振り回されず、自分はどうしたいのか、自分の気持ちとまずは向き合うことです。
そして、仕事は結果を出すことが第一であって、みんなと同じことをすることが大事なのではないということをよく自分に言い聞かせてください。
大事なのは失敗しないことではないと考えること
最初から完璧な仕事ができる人はいません。
試行錯誤を繰り返し、時には失敗しながら、いいものを作り上げていくのです。
失敗することで自分を成長させることもできますから、全ての経験が自分の糧になると思えば、ミスをしないことが大事なのではなく、いい仕事をすること、求められている成果に向かっていくことだということにフォーカスしましょう。
柔軟に仕事をする
- ○○はこうあるべきだ
- 一度決めたことはやり通さなければ
こんな風に考えがちな人は、もう少し自分の基準を緩くしてみると良いでしょう。
スケジュールを立てて、その通りにやっていこうという気持ちはもちろん大事ですが、仕事には自分一人では思うようにいかないことも出てきます。
また、人の価値観はそれぞれで、自分が絶対に正しいということもありません。
人の意見も取り入れながら、自分のやり方にこだわりすぎず、臨機応変に仕事を進めていくことが大切です。
仕事のミスと自分の人格は関係ないと思うこと
ミスした時にそれを引きずりがちな人は、自分の人格と結びつけて「私はどうしてダメなんだ」と思いがちです。
しかし、仕事をミスしたという事実と、あなたの人格は全く関係ないのです。
事実だけを捉え、そのミスに対してどのように対処するかを考えればいいだけのことで、自分を責めるのはやめましょう。
落ち込んでいてもプラスになることは一つもなく、むしろマイナスです。
いい仕事をするために、ミスのことは忘れるんだ!と言い聞かせてもいいくらいです。
人にどう思われるかを気にしない
自分が今やるべきことは何か?
余計な人間関係に振り回されないためには、目の前にある仕事だけにフォーカスしましょう。
やることをやっていれば、定時に帰ったからといって、文句を言われる筋合いはありません。
もしも周りに困っている人がいれば、声をかけてみることは必要かもしれませんが、特にやることがないなら帰りましょう。
仕事は会社との契約でやっていることですし、会社は友達を作るために通っているのではありません。
周囲と仲良くする必要はないということではなくて、雑音に耳を傾ける必要はないということです。
しっかり仕事の結果を出していれば、誰が何を言おうと気にする必要はないのです。
早く帰ったところで、やることをやっていれば、それを見ている人は必ずいます。
文句を言う人もいますが、あなたを評価してくれる人もいるはずですから、仲良くするなら仕事の結果で評価してくれる人の方でしょう。
仕事の無駄を徹底してなくす
忙しすぎて残業が多いためにストレスを感じている人は、なぜこんなに残業が多いのか、というところから改めて考えてみませんか?
季節的なものではないなら、きっとどこかに無駄があったり、効率の悪い点があるに違いない!と疑ってかかりましょう。
ここで取り入れて欲しいのが、「ゼロベース思考」です。
私たちは、ついつい既存のものにとらわれがちで、今ある仕事を「当たり前」だと思ってやっているところがあります。
しかし、その思い込みをいったん全て無くし、
- この仕事は何のためにやっているのか?
- この仕事は本当に必要なのか?
と、基本的なことから考え直してみるのです。
そうすると、実はやらなくても困らなかったなど、いろいろな無駄が見えてくるものです。
習慣としてやっている無駄なことは意外と多いので、一度頭をゼロにして、仕事の必要性から考えてみてください。
周囲の人も巻き込んでやってみると、お互いの無駄に気づくこともできますし、みんなで「残業を減らそう!」と同じ方向を向いて仕事ができるようになるでしょう。
物事を悪い方へ考えない癖をつける
ストレスを感じやすい人は、否定的・ネガティブに考える癖がついてしまっていることがあります。
- 私はあの人と比べて仕事ができない
- 頑張っても成果が出ない
- 完璧にこなさないと評価してもらえない
- 私はあの人より頑張っているのに評価されていない
- 上司は私のことが嫌いなのではないか
など、つい悪い方向へ考えがちですが、実際にはそんなことないということの方が多いものなのです。
例えば、頑張っても成果がなかなか出ない時、自分の能力がないと思うのではなく、何がうまくいっていないのか?と自分の行動や事実にだけフォーカスするといいでしょう。
そうすれば、どこを改善すればいいのかが見えやすく、自分を責めてストレスを溜めることがなくなります。
考え方は「癖」です。
癖は、気づかぬうちにできてしまった習慣のようなものですから、自分で変えられます。
まとめ
会社は成果を出して売り上げを上げるためのところであり、友達を作る場所ではないのです。
ですから、自分がやるべきことをやって、成果が出せていればいいのではありませんか?
そして、仕事は会社でやることですから、会社を一歩出たら、プライベートに頭を切り替えましょう。
食事や家での時間を楽しむことで、心身ともに充実し、もっといい仕事ができるようになります。
ミスをしても引きずらないこと。
ミスした分は仕事で取り返せばいいのです。
急に割り切るのは難しいと思いますが、人の言うことに振り回されないようにして、楽しく仕事をしていきましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。