仕事の失敗を全く経験することなしに生きていける人は、おそらくいません。
大なり小なり、必ず失敗はするものです。
しかし大事なのは、その失敗をどうやってリカバリーするかなのです。
失敗することは悪いことではないですが、失敗を隠したり、周りに迷惑をかけても平気な顔をしていると、職場で「困った人」になってしまいます。
そんな人にならないために、仕事で失敗した時の正しい対処法を知っておいてください。
また、失敗したら頭を切り替えて前を向くことも大切です。
メンタルケアもしっかりしていきましょう。
Contents
仕事で失敗した時の正しい対処法
人間ですから、仕事で失敗することは誰にでもあることです。
どんなに仕事ができる人でも、失敗はします。
しかし誰でもすることだからこそ、失敗によるダメージを最小限に食い止めることが大切なのです。
仕事の失敗は隠さず報告すること
失敗したことを知られたくない、周りに知られる前に自分でなんとかできないだろうか?と隠したくなることもあると思います。
しかし失敗を隠すことは、傷口をさらに広げる可能性がありますので、絶対にしてはいけません。
自分で思っているよりも大変なことではないかもしれないですし、逆に大変なことかもしれません。
適切な対処をするためには、上司への迅速な報告が欠かせないのです。
小さなことも包み隠さず、事実を的確に報告しましょう。
言い訳をしないで謝る
報告と同時に、まずは誠意のある謝罪をしましょう。
理由はどうあれ、失敗をしてしまったことは事実です。
その事実に対して、まず謝る姿勢が必要です。
私一人のせいじゃないとか、マニュアルに不備があったとか、失敗には理由がある!と言い訳したくなる気持ちもあるかと思います。
しかしそれはいったん脇に置き、失敗をしたということに対して、真摯に謝りましょう。
自ら率先して動くことが大事
仕事に失敗をきちんと報告し、周囲に対して謝ったら、失敗への対処が必要です。
その時には、自ら率先して動きましょう。
失敗を修正するために余計な仕事が増えてしまいますから、なるべく周囲への負担を減らすためにも、自分が積極的に動く必要があります。
また、こまごましたことも自分が対処しておくことで、今回の失敗に関して解決法や予防法が自分の中に蓄積されます。
率先して動くことは、少なからず自分にとってもプラスになることですので、恥ずかしい気持ちを抑えて、積極的に動きましょう。
もうミスしない!仕事の失敗を防ぐ方法
失敗は誰にでもあるものですが、同じことを何度も繰り返してはいけません。
同じ失敗を繰り返さないためには、今回の失敗を自分の糧にしていきたいものです。
失敗は、予防することができます。
失敗を教訓にする
今回の失敗はなぜ起きたのか、最初から流れを追って、どこが良くなかったのか原因を洗い出しましょう。
どうすればよかったのかがわかれば、同じ失敗を繰り返すことはなくなります。
また、その内容を周囲ともきちんと共有しましょう。
他の人たちへも周知しておけば、部署全体で同じ間違いが起こるリスクを低くすることができるからです。
上司や先輩の対処法も学ぶ
自分一人で全て対処できればいいのですが、そうもいかない場合が多いでしょう。
上司や先輩の力を借りて対処していくと思いますが、その時の対処法は非常に勉強になります。
- 関係先にはどのように報告をするのか
- 社内で関係する部署はどこか
など、自分の経験だけではわからないこともあると思います。
上の人たちがどのように対処したかもきちんと記録しておき、自分の糧にしましょう。
良い経験として自分の中に蓄積しておけば、後輩がミスをした時に、自分も同じように立ち回ることができるようになります。
わからないことはすぐ確認する
仕事の失敗は、仕事に慣れてきた時に起こりやすくなるものです。
慣れてきたから、このくらいなんとかなるかなと、少しくらいわからないことがあっても適当に進めてしまっていなかったでしょうか?
ほんのわずかでも、わからない点、不安な点があれば、必ずその場で確認することが大切です。
確認して面倒くさがられたとしても、失敗するよりはいいと思います。
自分の勝手な解釈で進めて失敗につながることのないよう、日頃から何事も確認する癖をつけましょう。
疲れないようにメリハリをつける
人は、疲れた時に失敗をしやすくなります。
思考力や判断力が鈍っていると、普段だったらどうってことないことで、つまらない失敗をするのです。
ですから、的確な判断力を保つためにも、疲労をためないということはとても大切です。
1時間に1度は休憩を取るなどして、頭を常にフレッシュな状態にしておきましょう。
座りっぱなしでいると体も疲れますので、ストレッチをして体を動かすこともおすすめです。
仕事で失敗した時ほどメンタルケアが大事!
仕事で失敗をすれば、誰だって落ち込むものです。
自分に自信をなくして、辞めたいとすら思う人もいるでしょう。
でも、仕事の失敗は誰だってすることです。
ここは早く気持ちを切り替えて、前を向けるようにしましょう。
失敗を受け入れる
仕事で失敗するのは恥ずかしいですし、自分がすごくできない人になったようで、自信もなくすと思います。
しかし、失敗したことは事実なので、ここは受け入れるしかありません。
失敗したこととあなたの能力は必ずしも連動しているものではなく、運が悪かったり、タイミングの悪いことが重なって、失敗につながることだってあります。
ですから、必要以上に落ち込むことはなく、「何がどうなって、失敗につながったのか」という事実だけを捉えるようにしましょう。
そうすれば、失敗を素直に受け入れられるのではないでしょうか。
二度と同じ失敗を繰り返さないようにするためにも、まずはスタート地点に立って、失敗を検証する必要があるのです。
それには、恥ずかしいという気持ちを捨てて、失敗を認めなくてはなりません。
落ち込んでいてもいいことはあまりなく、この経験を次に活かすためにも、失敗したという「事実」を受け入れましょう。
失敗を引きずらない、頭を切り替える
まず、どんなに仕事ができる人であっても、人間がやることに失敗はつきものだということを自分に言い聞かせ、「やってしまったことは仕方ない」と気持ちを切り替えます。
ただし、口に出してはいけません。
「仕方ない」といえるのは上司や周りの人であって、自分から口にすると「開き直っている」と思われますから、心の中だけでつぶやいてください。
失敗したことを受け入れたら、その失敗を考え続けるのではなく、「どうすれば失敗は起きなかったか」と未来のことを考えるようにするのです。
過去を向いて「どうしてこんなことをしてしまったのか」と反省だけをしていても、気持ちが落ち込むだけです。
過去をやり直すことはできないので、自分は今後どうすればいいか、未来に思考を切り替えましょう。
気持ちを立て直そう
失敗すれば、当然上司にも叱られると思いますが、どうでもいい人なら叱りません。
叱ってもらえることはありがたい、自分は期待されているから叱ってもらえると前向きに捉えてみてください。
また、失敗した経験も自分の大切な糧になります。
決して無駄なことではないので、今回のことを糧にして、もっと大きくなろう!とさらに一生懸命仕事に取り組めば、きっと周りの人も評価してくれるようになります。
まとめ
失敗はしないのが一番ですが、どうしてもしてしまうものです。
人のやることなので、防ぎようがないのです。
しかし、そこからどう挽回するかが大事で、正しい対応ができればいいのです。
失敗してもそれを糧にして、ひとまわり大きな人間になれれば、失敗なんて帳消しになるでしょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。