仕事でうまくいかないときやもう一つ上を目指したいときなど、周囲の人にアドバイスを求めるのもいいのですが、成功者の名言からヒントを得ることもできます。
仕事において何かしらの成功を収めている人の言葉には、深い意味が込められていますし、経験したからこそわかる「知恵」がたくさん詰まっています。
今回は、仕事に役立つ名言を集めて解説を加えました。
そうか、こんな風にすればよかったんだ!というヒントが見つかるかもしれません。
Contents
仕事に対する姿勢、やり方に関する名言
仕事で評価されるためには、能力以上に熱意や努力が必要です。
向上心を持って、前向きな気持ちでい続けるためには、どのような思考でいることが大切なのか、名言から紐解いていきましょう。
自ら価値を提供すること
「ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取れるかをいつも考えるのではなく、人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである。」
(デール・カーネギー)
「自分たちのために商品を作ってはいけません。
人々が求めているものを知って、人々のために商品を作りなさい。」
(ウォルト・ディズニー)
この2つの名言は、ビジネスの本質を語っています。
ビジネスとは、人に価値を与えること。
単に「売れるものは何か」と目先の利益を考えているだけではダメで、どれだけの価値を与えられるかが大事です。
これは、経営者だけではなく、会社員も同じことなのです。
毎月の給料は労働の対価だと考えている人が多いですが、そうではなく、自分がどれだけお客様のためになる仕事ができたのか、それによってどれだけ会社に貢献できたのか、と考えるようにします。
それこそが価値の提供です。
何かを得たいなら、先に与える。
これがビジネスの基本です。
好きな仕事をする
「すばらしい仕事をする唯一の方法は、自分のやっていることを好きになることだ。
まだそれを見つけていないのなら、探し続けなければいけない。
安住してはいけない。
心の問題のすべてがそうであるように、答えを見つけたときには、自然とわかるはずだ。」
(スティーブ・ジョブズ)
よく、好きを仕事にした方がいいだろうか?好きなことを仕事にしたら、その好きなことを嫌いになってしまうだろうか?
そんな風に悩む人がいると思いますが、最初から好きなことを仕事にしている人は少ないものです。
むしろ、目の前の仕事を一生懸命やっていたら好きになっていた、という人の方が成功するパターンが多いのです。
最初のうちは、好きか嫌いかなんて考えずに、目の前にある仕事に真摯に取り組み、持てるものを全て出し切るくらいの覚悟が必要なのではないでしょうか?
やりきったと言えるくらいまで頑張って、それでも好きになれない時には、また違うものにチャレンジする。
そうやって、チャレンジし続けることによって、「これだ!」と思える仕事に出会えるのでしょう。
仕事で人をまとめる時、強い組織を作りたい時に役立つ名言
人の上に立つというのは難しいものです。
それぞれ個性の違う部下のいいところを引き出し、うまくチームとしてまとめていくには、どうすれば良いのでしょうか?
部下を叱る時には飴と鞭
「叱ると褒めるというのは同意語だ。
情熱や愛情がないと、叱っても、ただ怒られているというとらえ方をする。」
(野村克也)
「部下の失敗はただ叱れば良いというものではない。
失敗を自覚している時には、慰めもまた必要です。」
(松下幸之助)
叱るのと怒るのは違います。
叱るのは、相手のためを思ってすることで、気持ちがこもっています。
それに対して、怒るのは単に自分の感情をぶつけているだけ、それでは部下に反発されるだけです。
飴と鞭をうまく使い分け、ただミスを指摘するだけでなく、後でフォローすることも忘れてはいけません。
人の上に立つものの心構え
「マネジメントって、理屈だけじゃダメなんです。
いくら正しいことを言っていても、みんなが共鳴しなければ前には進めない。」
(平尾誠二)
「もし真剣に勝ちたいのなら、『これじゃ勝てない、こうしてくれ』と言わなきゃいけない。
みんなで慰め合っていても勝てっこない。」
(岡田武史)
理想論だけを語っても、人はついてきません。
どうすれば部下を動かすことができるのか、上司のやりたいことを理解してもらうことが必要でしょう。
もう、「やればできる」という精神論だけでチームを作る時代は終わりました。
何をどうすればいいのか、わかりやすい上司が求められています。
仕事の人間関係にまつわる名言
人の悩みの8割は人間関係にまつわるものだと言われるくらいですから、人間関係が嫌で仕事に行きたくないと思う人もいるでしょう。
そんな時は、少しものの見方の角度を変えてみると、気持ちが楽になるかもしれません。
「違い」を認めること
「君も立場になれば君が正しい。
僕の立場になれば僕が正しい。」
(ボブ・ディラン)
立場が違えば、何が正しいかも違います。
自分の意見だけが正しいと思わないように、柔軟さが必要です。
人を上手に動かすために
「相手を説得するために、正論など持ち出してはいけない。
相手にどのような利益があるかを、話すだけでいい。」
(ベンジャミン・フランクリン)
「命令を質問の形に変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。」
(デール・カーネギー)
「相手を黙らせたからといって、相手の意見を変えさせたわけではない。」
(バーナード・ショー)
なんでも言い方ひとつです。
同じことを言うのでも、相手によって言い方を変えるだけで、人は動くのです。
この人にはどう言ったら響くだろう?と考えてみましょう。
仕事で困難にぶつかった時に聞きたい名言
仕事をしていると、思わぬトラブルが起きたり、想定外の出来事でプロジェクトが暗礁に乗り上げたり、様々な困難に見舞われることがあります。
そのような時でも、心折れることなく、壁を乗り越えてきた人たちは、どのような考えを持って行動していたのでしょうか。
「必ずできる」という強い気持ちが必要
「あなたの能力に限界を加えるものは、他ならぬあなた自身の思い込みなのです。」
ナポレオン・ヒル
「そのことはできる、それをやる、と決断せよ。
それからその方法を見つけるのだ」
(エイブラハム・リンカーン)
「人はどんな高いところでも登ることができる。
しかし、それには決意と自信がなければならぬ。」
(アンデルセン)
成功している人ほど、たくさん失敗しているものです。
しかし、失敗は失敗だと思わなければ、失敗ではないのです。
必ずできるという強い気持ちを持ち続けることが、何より大事なのです。
頭を柔軟に。工夫で乗り切る
「どうにも乗り越えられない障害にぶつかった時は、頑固さほど役に立たないものはない。」
(ボーヴォワール)
「とにかく、考えてみることである。
工夫してみることである。
そして、やってみることである。
失敗すればやり直せばいい。」
(松下幸之助)
うまくいかない時には、そのやり方が間違っているということです。
自分のやり方に固執せず、柔軟に切り替えができる人が成功するのでしょう。
まとめ:仕事の名言には人生のヒントがたくさん詰まっている!
仕事の名言は、仕事に役立つだけでなく、人生においても大いにヒントをくれる素晴らしいものです。
自分一人で考えられること、経験できることはたかが知れていますが、だからこそ成功者の知恵を借りるのです。
名言を探してみると、そこには先人の知恵が詰まっており、今の状況を打開するヒントがきっと見つかるでしょう。
今回ご紹介した名言はほんの一部ですが、仕事でうまくいかない時や人間関係で悩んだ時などに読んでみると、違った角度から物事を見ることができるようになるのではないでしょうか。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。