もう仕事が辛くて、仕事を飛んでしまいたいと思っている人へ、迷っている気持ちがあるなら今は思いとどまって欲しいです。
無断退職するのは、社会人としてデメリットが大きいからです。
でも辛い、もう会社に行きたくないという気持ちを押し殺す必要はありません。
飛ぶのではなく、筋を通しましょう。
仕事を飛ぶことのデメリットを理解し、その前にできることをやってみませんか?
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仕事を飛ぶと損害賠償を請求されるってほんと?
もう仕事に行きたくない、いっそのこと飛んでしまおうか、どうしようかと悩みながら、それでもまだ迷っているのは、デメリットが心配だからではないでしょうか?
よく見かけるのは、「会社に損害賠償を請求される」という話です。
結論から言いますと、損害賠償を請求されることは滅多にありません。
ほぼないといって良いでしょう。
たとえば、
- これまで育ててきたのに、これまでかけてきた費用を弁償しろ!
- 急に辞められたら新しく求人を出す費用がかかる
など、さまざまな損害を主張してくるでしょう。
しかしそれは本当に、辞めた人によって出た「損害」なのかというと、そうではないものがほとんどです。
社員の教育にお金をかけるのは企業として当たり前のことですし、求人を出すのも「損害」ではありません。
ブラック企業ほどあれこれと難癖をつけてきますが、どのような損害を与えたのか、立証する義務があるのは企業の方です。
あなたが仕事を飛んだとして、具体的にいくらの損害があったのかを証明するのは非常に難しいため、実際に損害賠償請求をされることはほとんどありません。
ですから、あまり心配しなくても大丈夫です。
仕事を飛ぶのは良くない!デメリットしかない
損害賠償は請求されなくても、デメリットはあります。
むしろデメリットしかないといってもいいくらいです。
仕事を飛んでしまえば会社からは逃げられますし、ストレスからも解放されます。
体調不良が続いていれば、飛んでしまおうと考える気持ちはよくわかります。
ただ、このようなデメリットがあるということを、覚えておいてください。
上司や同僚にいらぬ心配をかける
なんの連絡もなしに仕事に来ない人がいれば、心配するのが普通です。
具合が悪いのではないか、途中で事故に遭ったのではないかと心配するでしょう。
あなたにとって会社は嫌なところでしかないかもしれませんが、あなたのことを気にかけてくれている人はいるはずです。
あなたが無事でいることがわかるまで、上司や同僚から、ずっと電話がかかってくるでしょう。
上司が家まで来る
電話に出ないで放置しておくと、上司が家を訪ねてきます。
もしかしたら、家で倒れているのかもしれないですから、当然と言えば当然です。
ここで居留守を使うという方法もありますが、後々のことを考えると、対応した方が良いでしょう。
保証人に連絡がいく
電話にも出ない、家に行っても出ない、そうなると保証人に連絡が行く可能性があります。
多くは、親御さんの連絡先を書いていると思いますが、「連絡が取れない」と実家に連絡が行くことになるでしょう。
職場の人だけでなく、家族や保証人になってくれた人にも心配をかけてしまいます。
次の転職が難しくなる
無断欠勤が続くと、会社側はあなたを解雇できます。
仕事を飛ぶと決めていたあなたにとっては予期していたこと、むしろ望んでいたことかもしれませんが、この場合の解雇は通常の解雇と違う可能性があります。
会社は、2週間以上、連絡もなしに出勤してこない社員を懲戒解雇にすることができます。
懲戒解雇は非常に重い処分ですので、次の就職にも影響を及ぼしかねません。
懲戒解雇となると、問題があって辞めさせられた人ということになるので、そのような人を採用する会社はなかなかないということです。
離職票にも「重責解雇」と書かれますし、再就職先を探すのが非常に難しくなるでしょう。
もちろん、仕事を飛んだのは、あなた一人の責任ではないかもしれません。
会社の環境がひどくて、やむにやまれぬ選択だったのかもしれないですが、書類からはそれがわからないので、次の仕事を探すのに大変な思いをする可能性があります。
次の会社でもまた飛んでしまうかもしれない
最初のうちは、仕事を飛ぶことにためらいがあるものですが、一度やってしまうと感覚が麻痺してくる可能性もあります。
次の職場でも嫌なことはきっとありますが、そのときにも「飛んでしまえばいい」という気持ちになるかもしれません。
飛ぶことに対する抵抗感がなくなるのは、今後のことを考えるとあまり良いことだとは言えないでしょう。
仕事を飛ぶ前にやって欲しいことがある
仕事を飛んでしまいたいほど辛い思いをしているなら、今の会社にい続ける必要はないと思います。
しかし、スッキリと辞めてより良い会社を見つけるためにも、飛ぶ以外の選択肢を考えてください。
1日も早く転職先を探す
今の会社は、あなたが楽しく仕事をできるところでも、能力を発揮できるところでもないので、違う会社を探しましょう。
転職エージェントに登録し、すぐにでも転職することをおすすめします。
とりあえず辞めてから考えるというのは、おすすめできません。
転職は運もありますから、すぐに決まるとは限らないからです。
もしも内定をもらうまでに数ヶ月かかったら、その間に貯金がどんどん減っていきます。
お金が減っていくと焦りが出て、どこでもいいから就職しようという気持ちになってしまう可能性があります。
そうすると、入社してから「こんなはずじゃなかった」ということにもなりかねないので、転職先を冷静に見極めるためにも、お金はとても大切です。
お給料をもらいながら転職活動をした方が良いので、辞める前に次の仕事を確保しましょう。
体調が悪いなら診断書を取る
もし今、眠れないとか食欲がないといった体調不良が続いているなら、診断書を取って休みましょう。
職場には、体調不良で仕事ができないと伝えれば良いです。
電話では伝えづらいと思いますので、診断書と共に手紙を郵送すれば良いでしょう。
休職している間に体調が復活してくれば、転職活動にも集中できます。
退職届を書いて送ろう
仕事を飛んでしまいたいと思うくらいの職場ですから、退職したいということも自分から切り出しにくいのだと思います。
退職届も、郵送すれば大丈夫です。
民法上、退職届を出してから2週間すれば無事に退職となりますので、郵送してから2週間後には雇用関係は消滅します。
次の仕事さえ決まれば、退職届を郵送してやめればいいのです。
なお、この時出すのは「退職願」ではなく「退職届」です。
「お願い」では、退職したいけどいいですか?というお伺いになってしまうからです。
また、証拠をきちんと残すため、通常の郵便ではなく、内容証明郵便で送るのがベストです。
辛い仕事を頑張り続ける意味はないが筋は通そう
仕事を飛ぶことは、犯罪でもなんでもありませんが、社会人の常識から考えると、あまり良いことではありません。
たとえ会社に問題があったとしても、辞める意思表示も手続きもせず逃げ出してしまえば、さまざまな人に迷惑をかけることになります。
辞めた後に、誰にどう思われても構わないと思うかもしれないですが、仕事を飛んだという罪悪感や後ろめたさに悩まされる人もいます。
それで、本当に良いのでしょうか?
退職届を出して、スッキリ辞めていれば気持ちの切り替えもできたかもしれないですが、飛んだことで結局嫌なことを引きずってしまうのです。
結果として、自分が嫌な思いをし続けることになるので、仕事を飛ぶことはおすすめできません。
仕事を飛んでしまいたいと思うほど、仕事を辞めたいという気持ちが強いのであれば、その会社にい続ける意味はないと思います。
しかし、前を向くために区切りをつけましょう。
いくら会社が悪くても、自分も同じレベルに落ちないことが大事です。
今後のことを考えて、筋だけは通しておきましょう。
まとめ:仕事が辛くても飛ぶのはだめ、届出して!
仕事を飛ぶのは、デメリットが大きいです。
周囲の人に心配をかけますし、最悪、懲戒解雇となり、次の就職にも影響が出てしまうでしょう。
今は踏ん張って、1日も早く次の会社を探しましょう。
体調が悪ければ診断書を取って休むという方法もありますし、次の仕事が決まったら、退職届を郵送して辞めましょう。
飛んでしまうと、「逃げた」という罪悪感、後ろめたさに悩まされる人もいるからです。
どんなに会社が悪くても、今後の自分のためにやるべきことをやってから辞めましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。