学生でなくなったら、勉強しなくていい。そう思っているなら、それは間違いです。
勉強は一生続きます。
むしろ、社会人になってからの勉強の方が難しいかもしれません。
明確な答えがないことも多いからです。
勉強がなぜ必要なのか、どんなことをすればいいのかと迷っている人に、勉強をする理由とやり方の工夫についてお話しします。
仕事と勉強は違うといわれますが、仕事ができる人は例外なく勉強し続けているものです。
Contents
仕事をしながらでも勉強を続けた方がいい理由
毎日忙しいのに、その合間を縫ってなぜ勉強した方がいいのか。
それは、仕事をさらに面白くするためと、自分を成長させるためです。
マンネリ化を防いでスキルアップもできる
どんなにやりたい仕事だったとしても、毎日同じことをしていると新鮮味がなくなり、だんだんつまらなく感じてくるものです。
単調な毎日で仕事に張り合いもなくなり、そのままにしていると、そこであなたの成長も止まります。
しかし、学び続けている人は、常に新しい情報に触れて刺激を受けています。
自分の足りないところもわかりますから、常に自分を磨き続けることを怠りません。
上には上がいるもので、今の自分なんてまだまだ。
そんな謙虚な気持ちで勉強をし続けている人は、ますます成長していくでしょう。
適度な刺激を受けて仕事を面白くするためにも、自分自身を成長させるためにも、勉強することが大切です。
学び続ける姿勢がアイディアを生み出す
社会人1年目なら、言われたことをこなすだけで精一杯でしょう。
しかし経験をある程度重ねたなら、与えられたことをやっているだけではダメです。
与えられたことはやって当たり前。
それ以上の画期的なアイディアを生み出せるようになるにはどうすればいいか、それを考えられるようになって初めて一人前といえるのではないでしょうか。
新しいことを思いつくには、今の自分の知っていることの範疇で考えていてもダメで、違う角度から見たり、真逆の考え方を取り入れたりする必要があります。
それにはやはり、仕事以外の勉強が大事なのです。
これからの社会人としての人生が何年続くかわかりませんが、少なくとも30〜40年は働き続けることになるでしょう。
この間、自分の頭で考え、新しいことを生み出せるようになるか、それとも言われたことをひたすらこなすだけの人生か、それは普段どれだけ仕事以外の勉強をしているかによって、差がついていくのです。
勉強することで人生に差がつく
カリスマ経営者と呼ばれる人は、例外なく読書家だといわれます。
仕事に関する分野だけでなく、歴史や哲学、自然科学など幅広い分野の本を読んでいるそうです。
自分がいる会社や業界の中で一番になってもたかが知れています。
世界は広いのですから、もっと大きな人間になるためには、常に学び続ける姿勢が必要ではないでしょうか。
仕事をしていれば毎月決まったお給料が入ってきますが、それだけで果たして「生きている」といえるのか。
勉強をするということは、これからの人生、自分の生き方についても考え直すきっかけになると思います。
勉強することで新たな出会いがあったり、自分の可能性を広げるジャンルに出会える可能性もありますよね。
何もしていなければ知らずに済んでしまった世界がこれから目の前に広がるかもしれないのです。
自分自身を成長させるために勉強し続ける人が人生を豊かにしていくのです。
仕事が忙しい中でも勉強を続ける工夫
毎日忙しくて勉強する時間なんてない!と思う人もいるでしょう。
しかし、時間は自分で作り出すものです。
隙間時間でも毎日積み重ねていけば大きな時間になります。
1日のタイムスケジュールを見直す
まずは、1日の過ごし方を見直してみます。
平日何をやっているか、休日はどのように過ごしているか、ここ2週間程度の予定を見直して、書き出してみてください。
実際に書き出してみると、普段の過ごし方が可視化できて、どうすれば勉強時間を捻出できるかのヒントになります。
自分の普段の過ごし方がわかったら、その中から無駄な時間を探し出しましょう。
- 頻繁に飲みに行っている
- やらなくてもいい仕事をやっている
- 給湯室でつい長話をしてしまう
- 休日はただぼーっとして時間が過ぎていく
このように、無駄だなと思える時間を書き出してみてください。
日中、無駄な時間が多いと、残業も多いのではないかと思います。
そうすると、帰宅時間も遅くなり、疲れて次の日の仕事にも差し支える、さらに能率が悪くなって仕事がはかどらないという悪循環に陥ってしまいます。
勉強する時間を作るためには、残業を減らして早く帰宅するのが一番です。
無駄な時間を極力減らす
日中の無駄な時間がわかったら、それを減らすために、いかに効率よく仕事をするかを考えてください。
そして、今自分にとって必要なことは何かをよく考えることです。
- 会議は事前に根回しなどをして短時間で終わるようにしよう
- わからないことはいつまでも考えてないで早めに誰かに相談しよう
- 今できないことまで引き受けないようにしよう
- そして定時に帰るようにしよう
たった5分、10分であっても、それが積もり積もって大きな時間になります。
5分でもいいから早く帰るんだ!という強い気持ちを持って、無駄を省く努力をしてみてください。
小さな目標を隙間時間にやり遂げる
社会人になると、まとまった時間を作るのが難しくなります。
でも大丈夫、隙間時間を有効に使いましょう。
むしろ、隙間時間だからこそ、集中して勉強ができます。
例えば、英語の勉強で、「TOEICで900点を取ろう!」という目的を掲げたとしましょう。
しかし、今の実力は500点くらい。
そこからいきなり900点を目指すのは難しいので、「今日できること」を目標にします。
今日はこの英単語の本2ページ分を暗記する、というように小さな目標を設定して、隙間時間でそれをこなすようにするのです。
「たった10分だけ集中すればいい」と思えば、苦にならないし、続けやすいですよ。
やることを決めてしまえば、隙間時間ごとに目標設定するといいかもしれません。
- 朝、家を出る前にコーヒーを飲みながら10分読書する
- お風呂に入った後は、リラックスしながら10分英単語の音声を聞く
など、この隙間時間にはこれをやろう!と決めると、効率的に勉強ができます。
生活のリズムはきちんとすること
勉強をするために時間を作ろうとして、睡眠時間を削ろうとするのは良くありませんので、生活のリズムは崩さないようにしてください。
疲労がたまると勉強どころではなくなりますし、疲れた頭で何かを学ぼうとしても頭に入りません。
そんな時はしっかり休養して、頭をスッキリさせる方がいいです。
心身ともにコンディションが整っていてこそ短時間でも勉強がはかどるので、決して無理はしないようにしましょう。
逆に、休日に寝溜めをして疲れを取ろうとする人がいますが、それは逆効果です。
生活のリズムが狂うと余計に疲れがたまりますから、休みの日でも朝はきちんと起きて、リズムを乱さないことが大切です。
勉強は何かに活かしてこそ意味がある
社会人になってから勉強を始めると、「勉強をしている自分」に満足してしまい、勉強すること自体が目的になってしまう場合があります。
この点は、注意したいところです。
知識は荷物になりませんが、持っているだけでは宝の持ち腐れというもの。
新しく得た知識や知恵は、何かに生かしてこそ意味があるのです。
仕事に活かせるか、プライベートでも何かに活かせないか、勉強した後のことも考えてみてください。
出口のない勉強は途中でつまらなくなって飽きてしまいますが、目的があってやっていることなら続けていけるはずです。
よくあるのは、「英語くらいできないと」と、目標もないのに英会話の勉強をして挫折する、というようなパターンです。
これは目的も出口もない、何に活かすか考えていないから続かなくなるのです。
最初は単なる好奇心、面白そうだなと思う気持ちで始めてもいいですが、それを学んで何をしたいのか?ということも同時に考えて勉強をしていくと、学ぶ楽しさを味わえると同時に、仕事や人生がより豊かになっていくでしょう。
まとめ
学校の勉強は押し付けられていたことだから、つまらなかったかもしれません。
でも、自分の意思で学ぶことはとても楽しいことです。
人生は一生勉強です。勉強に終わりはありません。
一人で見聞きできることなど限られているのですから、本を読み、先人の知恵を取り入れて、それを仕事にも人生にも活かしていきたいですね。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。